700号~785号
【特集】安倍政権下の社会経済政策――労働と生活に与える影響
安倍政権の経済政策――アベノミクスの危険な坂道 竹田茂夫
安倍政権の外国人政策 明石純一
安倍政権下の労働法制・雇用政策 浜村 彰
安倍政権下における子どもの貧困対策 鳫 咲子
安倍政権の女性政策 堀江孝司
安倍政権と安保法制・憲法・外交・基地問題 五十嵐仁
■調査報告
戦前期日本の映画労働組合の変遷 中村正明
■書評と紹介
武田公子著『ドイツ・ハルツ改革における政府間行財政関係――地域雇用政策の可能性』 森 周子
Bastiaan van Apeldoorn and Nanà de Graaff, American Grand Strategy and Corporate Elite Networks: The Open Door since the end of the Cold War 高瀬久直
早川征一郎・盛永雅則・松尾孝一編著『公務員の賃金――現状と問題点』 鬼丸朋子
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 貧困問題からみた制度派労働研究史 藤原千沙
所報 2016 年10 月
【特集】労働時間の不安定化と家族生活への影響
特集にあたって 鈴木 玲
ジェンダーと労働時間の編成 エレーン・マクレート/鈴木 玲監訳
24 時間週7 日経済におけるワーク・ライフ・バランス 大石亜希子
■証言:戦後社会党・総評史
私が歩んできた社会保障運動――総評・中央社保協体感の記録 公文昭夫氏に聞く
■書評と紹介
法政大学大原社会問題研究所/相田利雄編『サステイナブルな地域と経済の構想――岡山県倉敷市を中心に』 三村 聡
大平佳男著『日本の再生可能エネルギー政策の経済分析――福島の復興に向けて』 藤岡明房
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 E PA による外国人看護師・介護福祉士の受入政策の問題点――介護サービス産業・介護労働者に与える影響を中心に 下野恵子
所報 2016 年11 月
【特集】第29 回国際労働問題シンポジウム グローバル・サプライチェーンにおける労働の課題
特集にあたって 藤原千沙
2016 年のILO 総会について 田口晶子
政府の立場から 勝田智明
労働者の立場から 須田 孝
使用者の立場から 松井博志
世界の縫製工場バングラデシュで何が起こっているか 長田華子
労働CSR と競争力強化 後藤健太
パネルディスカッション
参考資料
■書評と紹介
ナイラ・カビール著/遠藤環・青山和佳・韓載香訳『選択する力――バングラデシュ人女性によるロンドンとダッカの労働市場における意思決定』 平野恵子
森千香子著『排除と抵抗の郊外――フランス〈移民〉集住地域の形成と変容』 鈴木宗徳
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
『大原社会問題研究所雑誌』2016 年度総目次
月例研究会 The International Association of Labour History Institutions(IALHI)第47 回ヘルシンキ大会について 榎 一江
所報 2016 年12 月
【特集】女性の管理職への「昇進」(1)
特集にあたって 藤原千沙
労働研究における女性の昇進問題 武石恵美子
女性管理職の数値目標の達成に向けた取り組みと組織変化 駒川智子
女性管理職の仕事とキャリア――デンマーク調査からの考察 石黒久仁子
■証言:戦後社会党・総評史
日本社会党・総評時代の日本共産党の労働組合運動の政策と活動について――1970 ~ 80 年代の総評との関係を中心に 梁田政方氏に聞く
■書評と紹介
村串仁三郎著『高度成長期日本の国立公園――自然保護と開発の激突を中心に』 大平佳男
大谷禎之介著『マルクスの利子生み資本論 (全4 巻)』 大友敏明
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 アメリカ労働運動の公害問題への取り組み――OCAW Local 3-631 のデルタ製油所争議を事例として 鈴木 玲
所報 2017 年1 月
【特集】女性の管理職への「昇進」(2)
係長への昇進におけるジェンダーと職場属性 村尾祐美子
女性の昇進をめぐる意識とマネジメント 金井 郁
「昇進させない企業」をなくすための法的戦略 相澤美智子
■論文
非正規化が正社員の人材育成に与える影響――A大学職員の事例分析 南雲智映・平井光世・梅崎 修
■資料紹介
大原社会問題研究所所蔵・洋新聞――欧米社会主義政党・労働組合等の機関紙群について 伊東林蔵
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 外国人技能実習生の基幹労働力化とその含意 永田 瞬
所報 2017 年2 月
【特集】企業パターナリズムの国際比較
特集にあたって 石原俊時
信頼,忠誠および交渉 ビョン・ホリビィ,クリステル・エリクソン/石原俊時監訳
フランス企業パテルナリスムの歴史的位置 齊藤佳史
近代日本のパターナリズムと福利施設 榎 一江
■特別寄稿
画家・新海覚雄と戦後社会運動――《真の独立を闘いとろう》までの道 武居利史
■論文
戦前期日本における経営理念――武藤山治とバーナードにおける組織観の分析を通して 中川宗人
■読書ノート
竹中恵美子著作集(全7 巻)を読む 北 明美
所報 2017 年3 月
【特集】近現代の対馬における朝鮮人と現地社会
特集にあたって 愼蒼宇
明治期の対馬と朝鮮半島 檜皮瑞樹
植民地期の対馬における朝鮮人 愼蒼宇
日本敗戦以降の対馬をめぐる朝鮮・韓国人の在留・移動 宮本正明
対馬在留朝鮮人の「解放五年史」 鄭栄桓
証言 解放前後の対馬における朝鮮人の生活と運動――辛正寿氏に聞く
■書評と紹介
金成垣著『福祉国家の日韓比較――「後発国」における雇用保障・社会保障』 真殿仁美
有田伸著『就業機会と報酬格差の社会学――非正規雇用・社会階層の日韓比較』 横田伸子
月例研究会 GLHN のニューデリー会議に参加して 木下 順
所報 2017 年4 月
【2017年9・10月号 No.707・708】←PDFはこちら
【特集】労働者文化運動論――1950 年代の日本
特集にあたって 篠田 徹
1950 年代うたごえ運動論 河西秀哉
1950 年代の労働映画と労働組合文化運動 鈴木不二一
総評論序説――1950 年代労働者文化論への視角をてがかりに 篠田 徹
■資料紹介
グローバル・レイバー・ヒストリーの成果と課題 マルセル・ファン・デア・リンデン
訳者解説 木下 順
■講演
失業対策史研究を振り返る 加瀬和俊
■書評と紹介
辻智子著『繊維女性労働者の生活記録運動――一九五〇年代サークル運動と若者たちの自己形成』 松田 忍
堀林巧著『中東欧の資本主義と福祉システム――ポスト社会主義からどこへ』 小川有美
Aya Ezawa, Single Mothers in Contemporary Japan: Motherhood, Class, and Reproductive Practice 田宮遊子
法政大学大原社会問題研究所2016 年度の歩み
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 子どもの貧困に関する自治体調査と児童扶養手当 藤原千沙
所報 2017 年5・6 月
【特集】公害資料館を考える
特集にあたって 清水善仁
公害資料館ネットワークの意義と未来 林 美帆
歴史学の立場から見る公害資料館の意義と課題 小田康徳
公害経験の継承における課題と可能性 清水万由子
■論文
平和擁護運動における討論集会の形成(1952-1953 年) 長島祐基
■証言:戦後社会党・総評史
政権と社会党――浜谷惇氏に聞く
■書評と紹介
山下麻衣著『看護婦の歴史――寄り添う専門職の誕生』 早川佐知子
筒井正夫著『巨大企業と地域社会――富士紡績会社と静岡県小山町』 金子良事
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 2016 年度法政大学大原社会問題研究所叢書『環境政策史――なぜいま歴史から問うのか』 西澤栄一郎・喜多川進
所報 2017 年7 月
【特集】モンドラゴン――労働者協同組合の現在
特集にあたって 西澤栄一郎
モンドラゴンの現在と研究の到達点 石塚秀雄
モンドラゴン協同組合が果たす地域での役割 坂内 久
モンドラゴンに学ぶわが国農協改革のあり方 両角和夫
■論文
戦後型学歴身分制の形成――三菱電機の1948 年身分制度改訂 鈴木 誠
■書評と紹介
粟倉大輔著『日本茶の近代史――幕末開港から明治後期まで』 落合 功
Adam Tompkins, Ghostworkers and Greens: The Cooperative Campaigns of Farmworkers and Environmentalists for Pesticide Reform 鈴木 玲
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 下野恵子著『「所得増税」の経済分析――日本における財政再建と格差縮小』について 古市将人
所報 2017 年8 月
【特集】子どもの貧困を問う――日本とEU の経験から
特集にあたって 原 伸子
EU における「子どもの貧困」問題 メアリ・デイリー/原 伸子 訳
日本におけるシングルマザー,福祉改革,貧困 江沢あや/鈴木 玲 訳
日本における「子どもの貧困」問題 藤原千沙
■論文
「名誉の負傷者」とは何か――「癈兵」にみる名誉性の保持と抑圧 松田英里
■資料紹介
大原社会問題研究所所蔵『水平新聞』について――修復・保存・公開 中村美香
■書評と紹介
本田一成著『チェーンストアの労使関係――日本最大の労働組合を築いたZモデルの探求』 浅見和彦
イアン・ゲートリー著/黒川由美訳『通勤の社会史――毎日5 億人が通勤する理由』 佐藤伴近
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 日本における国家社会主義運動と女性 海妻径子
所報 2017 年9 月
【特集】近年の労働市場法の動向と課題
特集にあたって 浜村 彰
労働市場法の現状と課題 沼田雅之
職業安定法の改正と公的職業紹介をめぐる課題 河村直樹
労働者派遣法の立法・改正論議から見た労働者派遣の基本的意義づけと政策原理 浜村 彰
2015 年労働者派遣法の批判的検討 中野麻美
■証言:戦後社会党・総評史
社会党本部書記から中央執行委員を振り返って――海野明昇氏に聞く
■書評と紹介
首藤若菜著『グローバル化のなかの労使関係――自動車産業の国際的再編への戦略』 鈴木不二一
道場親信著『下丸子文化集団とその時代――一九五〇年代サークル文化運動の光芒』 大串潤児
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 大原社会問題研究所と社会事業・福祉研究――小河滋次郎との関連を中心に 藤原千沙
所報 2017 年10 月
【特集】環境運動と労働運動の接点――歴史的,国際比較の視角から
特集にあたって 鈴木 玲
公害反対運動と労働運動の接点をめぐる試論――1950 ~ 73 年に焦点をあてて 友澤悠季
北九州の「青空がほしい」公害反対運動における主婦の活動 アンナ・シュラーデ/鈴木 玲訳
オーストラリアの労働組合による環境保護運動――green ban を例として 長峰登記夫
アメリカの労働運動の環境問題への取り組み,環境運動との連携――労使関係の文脈からの分析 鈴木 玲
■書評と紹介
下野恵子著『「所得増税」の経済分析――日本における財政再建と格差縮小』 古市将人
猿田正機著『トヨタ研究からみえてくる福祉国家スウェーデンの社会政策』 石原俊時
社会・労働関係文献月録 法政大学大原社会問題研究所
月例研究会 米国における労働時間法制の歴史的展開 神野圭介
所報 2017 年11 月
【特集】第30 回国際労働問題シンポジウム 仕事の未来とグリーン・ジョブ
特集にあたって 藤原千沙
2017 年のILO 総会について 田口晶子
ILO の取組み――太平洋島嶼国におけるグリーン・ジョブの促進活動 佐々木聡
政府の取組み 吉村紀一郎
労働者側の取組み――気候変動と雇用,公正な移行の実現と連合の取組み 小熊 栄
使用者側の取組み 森田清隆
地域再生のためのグリーン・ジョブ――コミュニティ・パワーの実践から考える 西城戸誠
環境規制と地球環境問題について――技術開発や公害対策史の視点から 伊藤 康
パネルディスカッション
参考資料
■書評と紹介
新倉貴仁著『「能率」の共同体――近代日本のミドルクラスとナショナリズム』 佐藤成基
玉井金五・杉田菜穂著『日本における社会改良主義の近現代像――生存への希求』 冨江直子
社会・労働関係文献月録
『大原社会問題研究所雑誌』2017 年度総目次
所報 2017 年12 月
【特集】経営者団体と労使関係
特集にあたって 高瀬久直
安倍政権の社会・労働政策と経営者団体 菊池信輝
春闘と経営者団体――日経連・日本経団連とIMF-JC を中心に 高瀬久直
ドイツの使用者団体と労働協約システム――小売業部門を対象に 岩佐卓也
■論文
戦時期の女性労働者動員政策と産業報国会――赤松常子の思想に着目して 堀川祐里
■書評と紹介
西澤栄一郎/喜多川進編著『環境政策史――なぜいま歴史から問うのか』 小堀 聡
上村泰裕著『福祉のアジア――国際比較から政策構想へ』 相馬直子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 春季生活闘争(春闘)と経営者団体 高瀬久直
所報 2018 年1 月
【特集】福祉の契約主義と労働・家族・ジェンダー
特集にあたって 原 伸子
公正な条件と公正な結果? ――ニューレイバー,福祉の契約主義および社会的態度に関する考察 ダニエル・セージ/藤田理雄訳
イギリスにおける福祉改革と家族――「困難を抱えた家族プログラム(Troubled Families Programme)」とジェンダー 原 伸子
■証言:戦後社会党・総評史
もう一つの日本社会党史――党中央本部書記局員としてマルクス・レーニン主義の党を追求 細川正氏に聞く
■書評と紹介
米澤旦著『社会的企業への新しい見方――社会政策のなかのサードセクター』 桜井政成
衛藤幹子著『政治学の批判的構想――ジェンダーからの接近』 辻 由希
安藤究著『祖父母であること――戦後日本の人口・家族変動のなかで』 筒井淳也
社会・労働関係文献月録
月例研究会 近江絹糸人権争議直後の賃金体系をめぐる労使交渉――性別の違いに焦点を当てて 梅崎 修
所報 2018 年2 月
【特集】生活保護における自立支援の成果と今後の課題――福祉事務所の現場から
特集にあたって 布川日佐史
「自立支援プログラム」で福祉事務所現場はどう変わったか 大川昭博
生活保護革命の途上にて――“かけがえのない私”の獲得と生きる場を求めて 櫛部武俊
生活保護自立支援プログラム導入時の議論と到達点――三つの自立が生活保護行政に与えた影響 池谷秀登
■読書ノート
ナチ体制下の中間層をいかに捉えるか――柳澤治著『ナチス・ドイツと中間層――全体主義の社会的基盤』をめぐる一読書ノート 芝 健介
■書評と紹介
ガイ・スタンディング著/岡野内正監訳『プレカリアート――不平等社会が生み出す危険な階級』ガイ・スタンディング著/池村千秋訳『ベーシックインカムへの道――正義・自由・安全の社会インフラを実現させるには』 鈴木宗徳
スチュアート・ロー著/祐成保志訳『イギリスはいかにして持ち家社会となったか――住宅政策の社会学』 平山洋介
社会・労働関係文献月録
月例研究会
Political Imagination of the Diasporic Korean Radicals in the Post Colonial Period クリス・パーク
所報 2018 年3 月
【特集】労働者派遣法改正と派遣労働の現状
特集にあたって 大槻奈巳
派遣労働者の選別機能としての「直接雇用」転換と労働者の選択 江頭説子
派遣労働における旧「専門業務」の現状と課題 鵜沢由美子
派遣労働の現状と課題――派遣労働者として働く人たちの自己概念に注目して 田口久美子
■論文
有期雇用の日独比較 田中洋子
■書評と紹介
Aya Hirata Kimura, Radiation Brain Moms and Citizen Scientists:The Gender Politics of Food Contamination after Fukushima 平林祐子
水沢不二夫著『検閲と発禁――近代日本の言論統制』 奥 武則
社会・労働関係文献月録
月例研究会 法政大学大原社会問題研究所叢書『戦時期の労働と生活』を読む 榎 一江
所報 2018 年4 月
【2018年9・10 月号 No.719・720】←PDFはこちら
【特集】貧困と世論
特集にあたって 堀江孝司
メディアと生活保護に関する意識――ソーシャルメディアに焦点をあてて 阿部 彩
再分配反対論者はどのような人々か?――日本における貧困観 小田川華子
新聞報道に見る生活保護への関心――財政問題化と政治問題化 堀江孝司
報道者が考える“貧困ジャーナリズム”の21 世紀の課題 水島宏明
イギリスの大衆メディアにおける貧困報道──連立政権下の福祉改革への影響を中心に 鈴木宗徳
■講演
経済史研究と資料 武田晴人
■論文
社会福祉法人の内部留保に関する一考察――高齢者・障害者・児童の主要3分野の横断的分析 國見真理子
■書評と紹介
村上裕著『中国・社会主義市場経済と国有企業の研究――鉱工業部門についての考察』 柴田 努
渡辺尚志編 『アーカイブズの現在・未来・可能性を考える――歴史研究と歴史教育の現場から』 清水善仁
法政大学大原社会問題研究所2017 年度の歩み
社会・労働関係文献月録
月例研究会 戦間期移植産業の展開過程――西洋菓子製造業の事例 五十嵐千尋
所報 2018 年5・6 月
【特集】賃金の決め方・上がり方――生活の視点から
特集にあたって 禹宗杬
歩合給における生活の検討とジェンダー――生命保険営業職を事例に 金井 郁
外資系企業における昇給査定と賃金の上がり方――生命保険会社の事例をもとに 垣堺 淳
アジアの賃金――「学歴別・熟練度別賃金」 禹宗杬
■論文
1950 年前後における先任権の日本への移植の試み――ドッジ・ライン期の整理解雇に関する一考察 吉田 誠
■書評と紹介
木下光生著『貧困と自己責任の近世日本史』 松沢裕作
松本伊智朗編『「子どもの貧困」を問いなおす――家族・ジェンダーの視点から』 丹波史紀
社会・労働関係文献月録
月例研究会 サービス経済と「快適さ」の構造――現代日本の鉄道空間から考える 根岸海馬
所報 2018 年7 月
【特集】ケアの脱家族化と子育て――親密圏の変容とリプロダクション
特集にあたって 後藤浩子
ジェンダー秩序の解体と新しい「家族」の創造 牟田和恵
「子ども・子育て支援新制度」に見る子育ての社会化の特徴――ヨーロッパの先行事例と比較しつつ 舩橋惠子
子ども子育て支援新制度がもたらす保育の社会化と市場化――保育は誰のものなのか? 猪熊弘子
ケアの多元化と脱家族化 藤間公太
■論文
北海道の優生保護法運用と精神衛生行政 舟津悠紀
■書評と紹介
藤岡伸明著『若年ノンエリート層と雇用・労働システムの国際化――オーストラリアのワーキングホリデー制度を利用する日本の若者のエスノグラフィー』 長峰登記夫
堀川三郎著『町並み保存運動の論理と帰結――小樽運河問題の社会学的分析』 西村幸夫
法政大学大原社会問題研究所/榎一江編著『戦時期の労働と生活』 官田光史
社会・労働関係文献月録
月例研究会 1950 年代の沖縄および日本本土における米軍司法をめぐる議論――「由美子ちゃん事件」と「ジラード事件」にみる日米沖関係史 井上 史
所報 2018 年8 月
【特集】ワーク・ライフ・バランスとは何か――各学問分野の知見と政策課題
特集にあたって 大石亜希子
社会学におけるワーク・ライフ・バランス 筒井淳也
経済学におけるワーク・ライフ・バランス 大石亜希子
経営学におけるワーク・ライフ・バランス 上林憲雄
家政学におけるワーク・ライフ・バランス 重川純子
産業保健学におけるワーク・ライフ・バランス 渡井いずみ
労働法学におけるワーク・ライフ・バランス 皆川宏之
■論文
閉山交付金制度による炭鉱閉山の金銭補償とその配分―― 1960 ~ 80 年代の北海道の事例を中心に 島西智輝
■書評と紹介
桜井啓太著『〈自立支援〉の社会保障を問う――生活保護・最低賃金・ワーキングプア』 松本一郎
福間良明著『「働く青年」と教養の戦後史――「人生雑誌」と読者のゆくえ』 小林直毅
社会・労働関係文献月録
月例研究会 非国民な女たち――戦時下の洋装とパーマネント・ブーム 飯田未希
所報 2018 年9 月
【特集】大原社会問題研究所の創設――100 年前の社会問題
特集にあたって 鈴木 玲
大原社会問題研究所と社会事業・福祉研究 藤原千沙
大原社会問題研究所の初期活動――百年史編纂にあたって 榎 一江
大正から昭和初期大阪の社会問題と大原社会問題研究所――工場問題を中心として 清水善仁
■論文
特殊勤務手当をめぐる国立病院・療養所の労働組合運動――「俸給の調整額」の制度化とインパクト 西村 健
■書評と紹介
金 英著『主婦パートタイマーの処遇格差はなぜ再生産されるのか――スーパーマーケット産業のジェンダー分析』 秃あや美
太田和宏著『貧困の社会構造分析――なぜフィリピンは貧困を克服できないのか』 堀 芳枝
社会・労働関係文献月録
月例研究会 地方自治体の母子福祉事業と地域福祉 藤原千沙
所報 2018 年10 月
【特集】トランプ政権誕生とアメリカの労働運動,政治・経済状況の変化
特集にあたって 鈴木 玲
社会正義の闘いと右派の標的――公共部門労働組合とトランプ大統領就任 Charles Weathers/鈴木 玲訳
アメリカ労働組合の構成と担い手の変化――産業,地域,人種・エスニシティの視点から 中島 醸
アメリカ労働史から捉えた「白人労働者」――「トランプ現象」を読み解くカギとして 南 修平
トランプ現象の経済的背景――ラストベルト3 州の産業構造高度化と製造業労働者 山縣宏之
アメリカ労働政治研究サーベイからの「トランプ時代」への接近 篠田 徹
■書評と紹介
西村健著『プロフェッショナル労働市場―─スキル形成・賃金・転職の実態分析』 佐藤 厚
Elin Haugsgjerd Allern and Tim Bale eds., Left-of-Centre Parties and Trade Unions in the Twenty-First Century 大和田悠太
社会・労働関係文献月録
月例研究会 IALHI 第49 回ミラノ大会について 榎 一江
所報 2018 年11 月
【特集】第31 回国際労働問題シンポジウム 持続可能な開発目標(SDGs)とディーセント・ワーク
特集にあたって 藤原千沙
第107 回ILO 総会の概要 田口晶子
政府の立場から 井上栄貴
労働者の立場から 伊古田隆一
使用者の立場から 森田清隆
アジアにおける開発と労働――グローバル市民社会の視点から 吉村真子
ミャンマーにおけるSDGs 実現に向けた取り組み――実態と課題 中嶋 滋
アフリカの若者が主体になるSDGs に向けた取り組み――ケニア・ソマリア・ ガンビアでの事例 福林良典
パネルディスカッション
参考資料
■書評と紹介
金美珍著『韓国「周辺部」労働者の利害代表――女性の「独自組織」と社会的連携を中心に』 李旼珍
マリリン・テイラー著/牧里毎治・金川幸司監訳『コミュニティをエンパワメントするには何が必要か――行政との権力・公共性の共有』 樋口明彦
社会・労働関係文献月録
『大原社会問題研究所雑誌』2018 年度総目次
月例研究会 芸能組織における争議のなかの日本フィル争議史料 大原社研日本フィル争議資料の由来と現状 徳永高志・中尾知彦
所報 2018 年12 月
【特集】「朝鮮三・一独立運動100 年」その歴史像の再検討――民族運動史の新たな可能性を探る(1)
特集にあたって 愼蒼宇
朝鮮近現代史における3・1 独立運動の位相 康成銀
朝鮮女性の視点から見た3・1 独立運動 宋連玉
三・一独立運動と朝鮮の社会的排除 小川原宏幸
■論文
女性新入社員の管理職志向を低下させる要因――パネルデータを用いた検証 島 直子
■書評と紹介
石河康国著『向坂逸郎評伝――上巻1897~1950 /下巻1951~1985』 鈴木裕子
飯田洋子著『九条の会――新しいネットワークの形成と蘇生する社会運動』 五十嵐仁
社会・労働関係文献月録
月例研究会 子どもの貧困対策をめぐる教育と福祉の交錯 畠中亨
所報 2019 年1 月
【特集】「朝鮮三・一独立運動100 年」その歴史像の再検討――民族運動史の新たな可能性を探る(2)
三・一運動における民衆のナショナリズム――二つの事例から 趙景達
植民地(征服/防衛)戦争の視点から見た朝鮮三・一独立運動 愼蒼宇
植民地責任論からみた1919 年――民族自決と戦争責任 浅田進史
■論文
移民第二世代の就学にみる社会的統合と排除――彼らの高校進学をめぐって 宮島 喬
■書評と紹介
百木漠著『アーレントのマルクス――労働と全体主義』 橋爪大輝
宮川公男著『統計学の日本史――治国経世への願い』 菅 幹雄
社会・労働関係文献月録
月例研究会 企 業別組合の公害問題への対応と住民運動との関係――富士市の公害問題を事例として 鈴木 玲
所報 2019 年2 月
【特集】「人手不足」と外国人労働者
特集にあたって 日本社会の高齢化と外国人労働者の受け入れ――建設業・介護サービス業・農業の事例から 上林千恵子
建設産業秩序の再編の下での外国人労働者受け入れ拡大――入職・技能・処遇をめぐる新たな制度構築と諸課題 惠羅さとみ
介護準市場の労働問題と移住労働者 定松 文
農業の産業的特性と外国人労働者受入れの実際 軍司聖詞
■論文
現代日本における移民の編入様式――家族を通じた分岐とジェンダー構造 髙谷 幸
■書評と紹介
李淑著『「日韓連帯運動」の時代――1970 – 80 年代のトランスナショナルな公共圏とメディア』 鄭根珠
今井貴子著『政権交代の政治力学――イギリス労働党の軌跡1994 – 2010』 近藤康史
武田晴人著『異端の試み――日本経済史研究を読み解く』 高嶋修一
社会・労働関係文献月録
月例研究会 史学史における日本政治史――分化の検討と現在の課題 米山忠寛
所報 2019 年3 月
【特集】薬害スモン関係資料の整理と活用
特集にあたって 清水善仁
スモンの会全国連絡協議会・薬害スモン関係資料公開の意義と課題 川田恭子
薬害アーカイブズは誰のためにあるのか――厚労省科研共同研究の経験から 藤吉圭二
薬 害根絶のために記録の活用を――スモンの会全国連絡協議会事務局長 辻川郁子氏に聞く
大原社会問題研究所100 周年記念展示 環境アーカイブズ特別展 「ノーモア・スモン和解調印から40 年 資料でたどる薬害の原点」報告 川田恭子
■論文
再論・「労働者の声」の筆者は誰か? 二村一夫
■資料紹介
全造船機械関係資料について 榎 一江
■書評と紹介
中澤秀雄/嶋﨑尚子編著『炭鉱と「日本の奇跡」――石炭の多面性を掘り直す』 谷合佳代子
嶋田佳広著『住宅扶助と最低生活保障――住宅保障法理の展開とドイツ・ハルツ改革』 佐藤岩夫
社会・労働関係文献月録
月例研究会 「 日本型市民社会」の持続と変容――1970 年代以降の消費者団体の発展過程を中心に 大和田悠太
所報 2019 年4 月
【2019年9・10 月号 No.731・732】←PDFはこちら
【特集】大原社会問題研究所創立100 周年・法政大学合併70 周年記念シンポジウム 社会問題の現在
特集にあたって 鈴木 玲
■記念講演 大原社会問題研究所の100 年 二村一夫
研究と運動をどのように切り結ぶのか 労働問題の視点から 上西充子
〃 環境問題の視点から 西城戸誠
〃 貧困問題の視点から 布川日佐史
〃 パネルディスカッション
■論文
東洋社会党をめぐる自由民権期の社会主義観 大田英昭
■資料紹介
追加情報――『水平新聞』所蔵機関 中村美香
■書評と紹介
阿部武司編著『大原孫三郎――地域創生を果たした社会事業家の魁』 山本長次
高野剛著『家内労働と在宅ワークの戦後日本経済――授産内職から在宅就業支援へ』 木本喜美子
小杉亮子著『東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略』 荒川章二
中村理香著『アジア系アメリカと戦争記憶――原爆・「慰安婦」・強制収容』 金富子
Anthony Carew, American Labour’s Cold War Abroad: From Deep Freeze to Détente 高瀬久直
法政大学大原社会問題研究所2018 年度の歩み
社会・労働関係文献月録
月例研究会 無料低額診療事業の歴史的検討 阿川千尋
所報 2019 年5・6 月
【特集】イギリスの福祉改革と〈排除〉
特集にあたって 鈴木宗徳
緊縮期のワークフェア改革――ニューレイバーからキャメロンへ 二宮 元
福 祉ショービニズムとコンディショナリティ――イギリス連立政権期の政策と世論をめぐって 鈴木宗徳
イギリスにおけるEU 移民の福祉受給とミドルクラスの排外主義 吉田公記
移民の統合と排除――イギリスにおける市民的統合の現状,課題と限界 髙橋誠一
■論文
厚生労働省社会・援護局長のキャリアパス分析 近藤貴明
■書評と紹介
柳原恵著『〈化外〉のフェミニズム――岩手・麗ら舎読書会の〈おなご〉たち』 海妻径子
吉田幸恵著『社会的養護の歴史的変遷――制度・政策・展望』 津崎哲雄
社会・労働関係文献月録
月例研究会 戦時下の協調会――「社会政策研究会記録」を中心に 山本和重
所報 2019 年7 月
【特集】経済学部の成立と日本の学知
特集にあたって 榎 一江
東京帝国大学経済学部の創立と社会政策学 小野塚知二
京都帝国大学経済学部の教育研究活動と国家・社会 岡田知弘
大原社会問題研究所と初期社会調査 榎 一江
■論文
リベラルな国家における難民管理の境界の構築――ドイツの難民に対する「歓迎文化」と排外主義の交錯の中で 昔農英明
■書評と紹介
金 孝淳著/石坂浩一監訳『祖国が棄てた人びと――在日韓国人留学生スパイ事件の記録』 髙栁俊男
安藤丈将著『脱原発の運動史――チェルノブイリ,福島,そしてこれから』 本田 宏
社会・労働関係文献月録
月例研究会 『 日本社会党・総評の軌跡と内実――20 人のオーラル・ヒストリー』をめぐって 梅崎 修
所報 2019 年8 月
【特集】働き方改革関連法の問題点と課題
特集にあたって 沼田雅之
労働時間の絶対的上限規制について 細川 良
年次有給休暇の確実な取得制度の検討――立法趣旨と解釈上の課題の探求 藤木貴史
「同一労働同一賃金」法の意義と実際――「同一労働同一賃金」法は非正規労働者を救うか 沼田雅之
■論文
地域別の競争環境の差異に基づく乗合バス運転手の賃金を決定する諸要素の分析 酒井達朗
■書評と紹介
米山忠寛著『昭和立憲制の再建――1932~1945 年』 有馬 学
湯澤規子著『胃袋の近代――食と人びとの日常史』 原山浩介
社会・労働関係文献月録
月例研究会 ギャラリートーク(展示解説) 榎 一江
所報 2019 年9 月
【特集】東アジア福祉レジームとダブルケア(1)東アジア比較と計量分析
特集にあたって 相馬直子・山下順子
東 アジアにおける社会的リスクとしてのダブルケア――日本・韓国・台湾・香港のケアレジーム比較分析 相馬直子・韓松花・山下順子・Kate Yeong-Tsyr Wang・RaymondK.H. Chan・宋多永
ダブルケア経験者の就業状態および負担感についての分析 上村一樹・中村亮介
■論文
高度成長期における港湾産業の産業別交渉制度の成立要因――港運業労使の産業別組織への結集と流通革新をめぐる争議の分析を中心に 鈴木 力
■書評と紹介
作田誠一郎著『近代日本の少年非行史――「不良少年」観に関する歴史社会学的研究』 鈴木智道
千田航著『フランスにおける雇用と子育ての「自由選択」――家族政策の福祉政治』 舩橋惠子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 キリスト教における「家族主義」への――考察―クィア神学の観点から 堀江有里
所報 2019 年10 月
【特集】東アジア福祉レジームとダブルケア(2)構造的葛藤と制度的不正義
ダブルケアと構造的葛藤――なぜダブルケアは困難なのか 山下順子・相馬直子
韓国における中高年女性のダブルケア負担と制度的不正義 宋多永・白暻欣/相馬直子訳
日 本における中高年女性のダブルケアと制度的不正義――福祉政策と当事者の交渉過程に関する事例分析から 相馬直子・山下順子
■論文
日本社会主義者からの決議と書簡・再論――コミンテルン創立大会とリュトヘルス 山内昭人
■読書ノート
20 世紀社会主義・革命運動史を21 世紀にどう描くか――河西英通著『「社共合同」の時代』に寄せて 加藤哲郎
■書評と紹介
五十嵐仁・木下真志/法政大学大原社会問題研究所編『日本社会党・総評の軌跡と内実――20 人のオーラル・ヒストリー』 梅崎 修
社会・労働関係文献月録
月例研究会 深 川正夫の労務管理思想とその実践――三井三池労務管理から大日本産業報国会参画へ 横山 尊
所報 2019 年11 月
【特集】生活困窮と金融排除
特集にあたって 小関隆志
世界と日本の金融排除・金融包摂の動向 小関隆志
低所得者世帯の金融排除と金融ウェルビーイング――ファイナンシャル・ダイアリー調査に基づく分析と考察 角崎洋平
母子生活支援施設利用者にみる金融排除 佐藤順子
「最低限身に付けるべき金融リテラシー」と機会――社会的不利を抱える人々の金融ケイパビリティに関する論点 野田博也
■論文
労働組合の存在と正規雇用の賃金との関連――かたよる属性,差のつく賃金カーブ,広がる年齢内格差 鈴木恭子
■書評と紹介
石井保雄著『わが国労働法学の史的展開』 石田 眞
社会・労働関係文献月録
『大原社会問題研究所雑誌』2019 年度総目次
所報 2019 年12 月
【特集】世帯のなかに隠れた貧困――女性の貧困をいかに捉えるか
特集にあたって 鳥山まどか
世帯内資源配分に関する研究にみる「世帯のなかに隠れた貧困」 丸山里美
DV 研究と経済的暴力――「世帯のなかに隠れた貧困」へのアプローチ 吉中季子
マネープロブレム(借金・滞納)に関する研究にみる「世帯のなかに隠れた貧困」 鳥山まどか
「世帯のなかに隠れた貧困」に関する子育て世帯研究の再構成 田中智子
■書評と紹介
韓載香著『パチンコ産業史――周縁経済から巨大市場へ』 五十嵐千尋
社会・労働関係文献月録
月例研究会 「青年」運動史研究と男性史研究の架橋――第一次大戦後における学生社会運動を事例として 伊東久智
所報 2020 年1 月
【特集】無産政党の史的研究――『社会民衆新聞』『社会大衆新聞』を中心に
特集にあたって 榎 一江
無産政党地方議会議員の支持基盤形成――社会民衆党京都市会議員上田蟻善の思想・行動・政治 杉本弘幸
戦間期無産政党の女性「大衆」組織化――社会民衆婦人同盟に注目して 海妻径子
全国労農大衆党結党の検討 福家崇洋
社会民衆党・社会大衆党の無産者芸術・文化へのまなざし 立本紘之
■書評と紹介
胡澎著/莊嚴訳『戦時体制下日本の女性団体』 米田佐代子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 『日本労働年鑑』の100 年――内容と構成は時代をどのように反映したのか 鈴木 玲
所報 2020 年2 月
【特集】社会運動史研究のメタヒストリー
特集にあたって――社会運動/社会運動史研究の120 年 黒川伊織
社会主義運動史研究会から運動史研究会へ――伊藤晃氏インタビュー
渡部徹の歴史学――関西・社会運動史研究史序説 黒川伊織
転向に生きる苦悩――小林杜人の転向論に焦点をあてて 福家崇洋
■書評と紹介
逆井聡人著『〈焼跡〉の戦後空間論』 鈴木貴宇
伊藤セツ著『山川菊栄研究――過去を読み未来を拓く』 堀川祐里
社会・労働関係文献月録
所報 2020 年3 月
【特集】スポーツをめぐる政治――社会問題としてのスポーツとオリンピック
特集にあたって 市井吉興
強制収容所の「スポーツ」――ナチズム・近代・ベルリンオリンピック 有賀郁敏
国際労働者オリンピアードとイギリスの運動 青沼裕之
オリンピック・パラリンピックは開催都市に何を「遺す」のか?――2012 年ロンドン大会の〈スポーツ的レガシー〉に関する考察 金子史弥
「創造的復興」と延期された2020 東京オリンピック――例外状態・ニュー・ノーマル・ライフスタイルスポーツ 市井吉興
■書評と紹介
古川美佳著『韓国の民ミンジュン・アート衆美術――抵抗の美学と思想』 真鍋祐子
姜徳相著『呂運亨評伝3――中国国民革命の友として』『呂運亨評伝4――日帝末期暗黒時代の灯として』 長田彰文
社会・労働関係文献月録
月例研究会 近年のアジアから日本への若者移民とその課題――ネパールのケースから 渋谷淳一
所報 2020 年4 月
【2020年9・10 月号 No.743・744】←PDFはこちら
【特集】ILO(国際労働機関)と日本――100 年の歴史と仕事の未来
特集にあたって 藤原千沙
主催者代表挨拶 鈴木 玲
第108 回ILO 創設100 周年記念総会について 田口晶子
基調講演 ILO と日本 吾郷眞一
ILO 第1 号条約と労働時間問題 石井 聡
国際労働会議代表問題と大原社会問題研究所 榎 一江
パネルディスカッション
■講演
鉱業停止要求と原発拒否――足尾銅山の鉱業停止運動の現代的意義としての反原発運動 菅井益郎
■書評と紹介
兵藤釗著『戦後史を生きる――労働問題研究私史』 禹宗杬
高嶋修一著『都市鉄道の技術社会史』 鈴木 淳
車田忠継著『昭和戦前期の選挙システム――千葉県第一区と川島正次郎』 官田光史
井上慧真著『若者支援の日英比較――社会関係資本の観点から』 阿比留久美
法政大学大原社会問題研究所2019 年度の歩み
社会・労働関係文献月録
月例研究会 『転形期芸術運動の道標――戦後日本共産党の源流としての戦前期プロレタリア文化運動』をめぐる回顧と検討 立本紘之
所報 2020 年5・6 月
【特集】第90 集刊行記念 『日本労働年鑑』の歩み
特集にあたって 鈴木 玲
『日本労働年鑑』(第1 集~第90 集)の時期区分について――『年鑑』第90 集,創刊100 年を記念して 早川征一郎
大原社会問題研究所の思い出――『日本労働年鑑』の編集業務を中心に 五十嵐仁
■論文
イタリアの付属労働(lavoro accessorio)制度の創設と廃止,そして後続制度――ケア労働への利用に着目して 宮崎理枝
■書評と紹介
藤野豊著『「黒い羽根」の戦後史――炭鉱合理化政策と失業問題』 島西智輝
ジョン・アーリ著/吉原直樹,高橋雅也,大塚彩美訳『〈未来像〉の未来――未来の予測と創造の社会学』 根岸海馬
100 年史編纂を終えて 榎 一江
大原社会問題研究所100 年の歩み(年表)
社会・労働関係文献月録
月例研究会 女性活躍推進法の改正過程――労政審での議論を中心に 高瀬久直
所報 2020 年7 月
【特集】ひとり親家族支援政策の国際比較
ひとり親家族支援政策の国際比較――特集にあたって 舩橋惠子・湯澤直美・魚住明代・相馬直子
フランスのひとり親家族支援政策――歴史的変遷と課題 舩橋惠子
ドイツのひとり親家族支援政策 魚住明代
韓国のひとり親家族支援政策――家族支援事業体の形成と連帯の諸相 相馬直子
日本のひとり親家族支援政策 湯澤直美
■書評と紹介
持田信樹著『日本の財政と社会保障――給付と負担の将来ビジョン』 小黒一正
加藤諭著『戦前期日本における百貨店』 満薗 勇
社会・労働関係文献月録
月例研究会 日本における外国人介護人材受入政策――特定技能「介護」の新設は社会にどのような影響を与えるのか 福嶋美佐子
所報 2020 年8 月
【特集】河川開発と地域社会
特集にあたって 平野 泉・清水善仁
八ッ場ダム――68 年の経緯と山積する未解決の問題 渡辺洋子
消えたふるさと,使われない水――徳山ダム建設反対運動裁判資料からダムの必要性を問い直す 川田恭子
1920 – 50 年代の河川開発と山間村落――兵庫県宍粟郡の事例から 長谷川達朗
■論文
厚生(厚生労働)省保護課長のキャリアパス分析――社会局期(1950 ~ 1992 年)および社会・援護局期(1992 ~ 2019 年)を対象に 近藤貴明
■書評と紹介
麦倉泰子著『施設とは何か――ライフストーリーから読み解く障害とケア』 前田拓也
打越正行著『ヤンキーと地元――解体屋,風俗経営者,ヤミ業者になった沖縄の若者たち』 杉田真衣
社会・労働関係文献月録
月例研究会 NPO と労働法――新たな市民社会構築に向けたNPO と労働法の課題 渋谷典子
所報 2020 年9 月
【特集】イギリス工業化社会における労働者階級家族と子どもたち――Jane Humphries, Childhood and Child Labour in the British Industrial Revolution を読む
特集にあたって 原 伸子
エンゲルス『起源』の「二つの生産」と労働者階級家族――ジェーン・ハンフリーズの家族の相対的自律性論をめぐって原 伸子
産業革命期イギリスにおける子どもたちの労働と健康――カービー=ハンフリーズ論争を中心として 永島 剛
産業革命期の児童労働と人的資本蓄積――イングランドにおける子どもの識字能力の推移 山本千映・磯野将吾
20 世紀初頭スコットランドにおける若年労働と徒弟制をめぐって――O. Gordon, A Handbook of Employments(1908)を読む 齊藤健太郎
イギリスにおける児童の扶養と手当――1943 – 45 年の児童手当の制度設計をめぐる議論を中心に 赤木 誠
■論文
生命保険営業職の採用と育成――伝統的生保と後発型生保の比較ジェンダー分析 金井 郁・申琪榮
■書評と紹介
武田尚子著『戦争と福祉――第一次大戦期のイギリス軍需工場と女性労働』 奥田伸子
日野原由未著『帝国の遺産としてのイギリス福祉国家と移民――脱国民国家化と新しい紐帯』 二宮 元
社会・労働関係文献月録
月例研究会 大原社会問題研究所100 年史を読む 榎 一江・伊東林蔵
所報 2020 年10 月
【特集】韓国における労働改革とジェンダー
特集にあたって 横田伸子
2000 年以降の韓国女性労働市場の構造変化 鄭成美/尹文煕訳
文在寅政権の労働改革と女性労働政策 尹子英/呉民淑訳
文在寅政権の福祉改革と韓国におけるジェンダー体制――女性労働者の社会権を中心に 黄晶美/大畑正姫訳
特集論文・英文要旨/ Labour Reform in Korea from Gender Perspectives
■論文
労働者災害補償保険法の制定と所管問題――「社会保障化」論争の歴史的前提 平 将志
■書評と紹介
渡邊勉著『戦争と社会的不平等――アジア・太平洋戦争の計量歴史社会学』 加瀬和俊
李東勲著『在朝日本人社会の形成――植民地空間の変容と意識構造』 木村健二
社会・労働関係文献月録
月例研究会 ヴェルサイユ体制下ドイツ鉄鋼業の再編――フリック・コンツェルンとヴァイマール政府の関係を中心に 伊東林
所報 2020 年11 月
【特集】第33回国際労働問題シンポジウム COVID-19危機からより良い仕事の未来へ――産業別の取組みと社会対話
特集にあたって 藤原千沙
基調講演COVID-19危機とILO――産業別に見た取組み 伊澤 章
使用者(企業)の立場から 吉川美奈子
労働者(労働組合)の立場から 郷野晶子
政府の立場から 井内雅明
学識経験者の立場から 中村圭介
ディスカッション
■論文
「病院スト」と医療従事者の賃金 西村 健
■書評と紹介
松本洋幸著『近代水道の政治史――明治初期から戦後復興期まで』 梅田定宏
役重眞喜子著『自治体行政と地域コミュニティの関係性の変容と再構築――「平成大合併」は地域に何をもたらしたか』 井上信宏
阿部武司著『アーカイブズと私――大阪大学での経験』 清水善仁
社会・労働関係文献月録
『大原社会問題研究所雑誌』2020年度総目次
月例研究会 1930年代の日本のプロレタリア革命芸術運動における偉大な女性たち 金怡辰
所報 2020年12月
【特集】ヴェルサイユ体制下のドイツ,史的再考――ヴァイマール共和国の政治,経済,社会(1)
特集にあたって 進藤理香子
ドイツの対中通商政策とヴェルサイユ=ワシントン体制の急旋回――1928-1931年 工藤 章
1920年代前半におけるメーメル地域をめぐる国際的確執について――ヴェルサイユ体制下の東プロイセンとメーメル河航行問題(I) 進藤理香子
ヴェルサイユ体制下のドイツ鉄鋼業とフリードリヒ・フリック 伊東林蔵
■論文
初期民友社の社会・労働問題論と「平民主義」――竹越与三郎を中心に 大田英昭
■書評と紹介
大場茂明著『現代ドイツの住宅政策――都市再生戦略と公的介入の再編』 服部圭郎
熊本理抄著『被差別部落女性の主体性形成に関する研究』 矢野 亮
社会・労働関係文献月録
所報 2021年1月
【特集】ヴェルサイユ体制下のドイツ,史的再考――ヴァイマール共和国の政治,経済,社会(2)
ドイツ・リトアニア間内陸水運に関する船舶航行協定,1923/1924 年――ヴェルサイユ体制下の東プロイセンとメーメル河航行問題(Ⅱ) 進藤理香子
両世界大戦間期のドイツにおける労働史研究の「新展開」――近年の研究における雇用創出政策に対する理解をてがかりに 枡田大知彦
■論文
ホワイトカラー労働における自宅でのICT作業の実態と課題――働く場所が柔軟化する中でのワーク・ライフ・バランス 高見具広
■書評と紹介
佐々木啓著『「産業戦士」の時代――戦時期日本の労働力動員と支配秩序』 大門正克
立本紘之著『転形期芸術運動の道標――戦後日本共産党の源流としての戦前期プロレタリア文化運動』 村田裕和
社会・労働関係文献月録
月例研究会 丸子警報器労組関係資料整理の成果と課題 新原淳弘
所報 2021年2月
【特集】「自立支援」の現在(1)
特集にあたって 堅田香緒里
若者を食べ吐きする「若者自立支援政策」 岡部 茜
学習支援を通じた子どもの「自立」支援がもたらす管理の全面化 阿比留久美
生活保護における自立支援と統治――インセンティブ,コンディショナリティ,産福複合体(貧困―産業複合体) 桜井啓太
■研究ノート
野党共闘への道――連合政権と選挙協力をめぐる日本共産党の模索 中北浩爾
■書評と紹介
下夷美幸著『日本の家族と戸籍――なぜ「夫婦と未婚の子」単位なのか』 堀江有里
田中智子著『知的障害者家族の貧困――家族に依存するケア』 土屋 葉
社会・労働関係文献月録
月例研究会 大学アーカイブズ研究の成果と課題 清水善仁
所報 2021年3月
【特集】ロバート・オウエンにおける協同思想の再検討
特集にあたって 後藤浩子
オウエン主義,協同思想,失敗の残像,あるいは神話の創作 オフェリー・シメオン/結城剛志訳
アイルランドにおけるオウエン主義思想――ウィリアム・トンプソンとE.T.クレイグ 中川雄一郎
ロバート・オウエンのアイルランド訪問――クロンクリ卿とウィリアム・トンプソン 後藤浩子
■論文
鉄鋼業における業績連動型の一時金制度―― 一時金の支給水準の変動と上昇について 藤井浩明
■書評と紹介
平山洋介著『マイホームの彼方に――住宅政策の戦後史をどう読むか』『「仮住まい」と戦後日本――実家住まい・賃貸住まい・仮設住まい』 岩田正美
鬼嶋淳著『戦後日本の地域形成と社会運動――生活・医療・政治』 松田 忍
渋谷典子著『NPOと労働法――新たな市民社会構築に向けたNPOと労働法の課題』 笹沼朋子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 建設労働と移民――社会学における産業労働研究の視点から 惠羅さとみ
所報 2021年4月
【2021年9・10月号 No.755・756】←PDFはこちら
【特集】オリンピックムーブメントの「転換点」としての2020東京オリンピック
特集にあたって 市井吉興
「復興五輪」をめぐるポリティクス――災害パターナリズムに抗する被災地 笹生心太
コロナ禍のメガイベントとその検証――迷走する2020年東京大会と日本社会 小澤考人
「換骨奪胎」のスポーツ政策――「スポーツ市場15兆円」計画,スポーツガバナンス,そして「2020東京オリ・パラ」 棚山 研
オリンピック・ウォッシング?――サーフィンがオリンピック競技になるとき,ジェンダー平等/公正は実現するのか 水野英莉
オリンピックが生み出す「資本主義リアリズム」――現代オリンピックと資本主義の諸相への一考察 市井吉興
■講演
『悪党・ヤクザ・ナショナリスト』を執筆するまで エイコ・マルコ・シナワ
■書評と紹介
樋口直人/松谷満編著『3.11後の社会運動――8万人のデータから分かったこと』 西城戸誠
井上ゆかり著『生き続ける水俣病――漁村の社会学・医学的実証研究』 宮内泰介
石山徳子著『「犠牲区域」のアメリカ――核開発と先住民族』 藤川 賢
法政大学大原社会問題研究所2020年度の歩み
社会・労働関係文献月録
月例研究会 『労働者と公害・環境問題』を読む 鈴木 玲
所報 2021年5・6月
【特集】「自立支援」の現在(2)
社会政策パラダイムの変化とひきこもり支援施策・当事者活動 関水徹平
野性の喪失―― 障害者福祉と障害者運動の現在 深田耕一郎
ネオリベラルな福祉再編と女性の「自立支援」をめぐる一考察――婦人保護事業「見直し」の議論をめぐって 堅田香緒里
■研究ノート
フランスにおけるケア労働の「専門化」と旧植民地アフリカ出身女性労働者――移住による「下方移動」と職業経験認定制度VAEによる資格取得 園部裕子
■書評と紹介
サンドラ・シャール著『『女工哀史』を再考する――失われた女性の声を求めて』 倉敷伸子
小島庸平著『大恐慌期における日本農村社会の再編成――労働・金融・土地とセイフティネット』 加瀬和俊
福田直人著『ドイツ社会国家における「新自由主義」の諸相――赤緑連立政権による財政・社会政策の再編』 武田公子
山田信行著『グローバル化と社会運動――半周辺マレーシアにおける反システム運動』 吉村真子
町村敬志著『都市に聴け――アーバン・スタディーズから読み解く東京』 根岸海馬
社会・労働関係文献月録
月例研究会 労働組合と大学生の連帯――2013年韓国鉄道組合の事例を中心に 朴峻喜
所報 2021年7月
【特集】冷戦体制下のソ連・東欧社会主義圏と西側世界の文化学術交流
特集にあたって 進藤理香子
冷戦体制下におけるソ連と日本の文化学術交流 アンドレイ・クドリャチェンコ/進藤理香子訳
冷戦期ポーランド・ドイツ間の音楽によるつながり――政治,そして個人交流が果たした役割 アンナ・G・ピョートロフスカ/中川隆・藤田理雄訳
冷戦体制下のソビエト文化政策とウクライナ問題 ヴィクトリア・ソロシェンコ/進藤理香子訳
ドイツ社会主義統一党の文化政策――文学領域における展開 フランク・リースナー/清水雅大訳
特集論文・英文要旨
■書評と紹介
水野広祐著『民主化と労使関係――インドネシアのムシャワラー労使紛争処理と行動主義の源流』 山田信行
佐々木剛二著『移民と徳――日系ブラジル知識人の歴史民族誌』 根川幸男
中田元子著『乳母の文化史――19世紀イギリス社会に関する一考察』 竹内敬子
飯田未希著『非国民な女たち――戦時下のパーマとモンペ』 難波知子
上原こずえ著『共同の力――1970~80年代の金武湾闘争とその生存思想』 森 啓輔
小川慎一著『日本的経営としての小集団活動――QCサークルの形成・普及・変容』 石田光男
社会・労働関係文献月録
月例研究会 石炭産業の転換と「閉山の子どもたち」のライフコース 笠原良太
所報 2021年8月
【特集】D.グレーバーと自由への展望――〈労働〉と〈抵抗〉をめぐって(1)
特集にあたって 鈴木宗徳
1960年代学生運動における新しい組織像と予示的政治の可能性――所美都子の運動論と1968~69年東大闘争を中心に 小杉亮子
女性の解放とアナーキズム――エマ・ゴールドマン,伊藤野枝,そしてロジャヴァ革命に焦点を当てて 田中ひかる
逃走の地理――朝鮮戦争前後の朝鮮人「密航」をめぐって 森田和樹
■論文
養護学校義務化以前の知的障害者のライフコース――1960年代から1970年代における東京都福祉作業所の分析 原田玄機
■書評と紹介
亀口まか著『河田嗣郎の男女平等思想――近代日本の婦人問題論とジェンダー』 杉田菜穂
今野晴貴著『ストライキ2.0――ブラック企業と闘う武器』 篠田 徹
今井順著『雇用関係と社会的不平等――産業的シティズンシップ形成・展開としての構造変動』 田中洋子
金子龍司著『昭和戦時期の娯楽と検閲』 鷲谷 花
社会・労働関係文献月録
月例研究会 空襲体験記の原稿を読む――『東京大空襲・戦災記』原稿コレクションの整理と分析 山本唯人
所報 2021年9月
【特集】D.グレーバーと自由への展望――〈労働〉と〈抵抗〉をめぐって(2)
特集にあたって 鈴木宗徳
インフラの呪縛からの解放――寄せ場の労働を再解釈する 原口 剛
1970年代イギリス労働者階級の女性解放運動とベーシックインカム――ケアリング階級の予示的政治 山森 亮
「多様なケア階級の反乱」に向けた一考察――ニューヨーク移住家事労働者の運動を手がかりに 森千香子
亡命的空間の理解に向けて――資本主義,相互扶助,物質生活 デニス・オハーン,アンドレ・グルバチッチ/芳賀達彦訳
訳者解題――亡命の人に向けて 芳賀達彦
■書評と紹介
松尾孝一著『ホワイトカラー労働組合主義の日英比較――公共部門を中心に』 田口典男
社会・労働関係文献月録
月例研究会 水俣チッソの労使関係――『水俣に生きた労働者』(明石書店)の執筆・編集に関わって 富田義典
所報 2021年10月
【特集】アメリカの構造的差別を問う――歴史とその実態(1)
特集にあたって 南 修平
カラーラインの形成と「新移民」――20世紀前半のアメリカ人種社会 中野耕太郎
アメリカ合衆国における制限的不動産約款の廃止――1948年「シェリー対クレーマー」判決の影響 武井 寛
アファーマティヴ・アクションはアジア系差別か――「公平な入試」論争とアメリカの人種秩序 南川文里
「表現という剣」――ワッツ・ライターズ・ワークショップとロスアンジェルスにおける制度的人種差別との闘い 土屋和代
■論文
厚生労働省老健局長のキャリアパス分析 近藤貴明
■書評と紹介
福元真由美著『都市に誕生した保育の系譜――アソシエーショニズムと公害のユートピア』 沢山美果子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 「投書階級」とは誰か――昭和期川口市の一主婦の生きづらさと投書 金子龍司
お詫びと訂正
所報 2021年11月
【特集】アメリカの構造的差別を問う――歴史とその実態(2)
アメリカ先住民の貧困と自己責任論――セルフ・デタミネーションと部族自治の罠 野口久美子
アメリカ先住民であるということ――エリザベス・ウォーレンの人種アイデンティティをめぐる葛藤 石山徳子
メキシコ人移民を拒むメキシコ系アメリカ人――戦後期米国の「反移民リベラリズム」 戸田山祐
■論文
産業別労働組合と演劇サークル――全損保大阪地協演劇部から劇団大阪へ 長島祐基
■書評と紹介
宮島喬著『多文化共生の社会への条件――日本とヨーロッパ,移民政策を問いなおす』 三浦綾希子
中囿桐代著『シングルマザーの貧困はなぜ解消されないのか――「働いても貧困」の現実と支援の課題』 駒川智子
エイコ・マルコ・シナワ著/藤田美菜子訳『悪党・ヤクザ・ナショナリスト――近代日本の暴力政治』木村直恵
アリシア・ガーザ著/人権学習コレクティブ監訳『世界を動かす変革の力――ブラック・ライブズ・マター共同代表からのメッセージ』 出口真紀子
社会・労働関係文献月録
『大原社会問題研究所雑誌』2021年度総目次
月例研究会 シベリア戦争下の『銃後』――奈良県を事例として 土井雄貴
所報 2021年12月
【特集】第 34 回国際労働問題シンポジウム
COVID-19 危機からの持続可能な回復と技能開発――Reskilling / Upskilling
特集にあたって 藤原千沙
基調講演(ビデオメッセージ) スリニバス・B・レディー
《Reskilling / Upskilling》を「人間中心的」に理解する――研究者の立場から 筒井美紀
地域の需要と人間を中心とした技能開発――実践の立場から 佐々木妙月
ILO 総会出席者コメント――政府の立場から 内野智裕
ILO 総会出席者コメント――労働者の立場から 郷野晶子
ILO 総会出席者コメント――使用者の立場から 田中恒行
ディスカッション
■論文
公務員の採用選考と性別情報――差別と闘うツールとしてのジェンダー統計 村尾祐美子
■イベント報告
マックス・ヴェーバー没後 100 年シンポジウム
学知の危機とマックス・ヴェーバー ――科学主義と反知性主義を超える 鈴木宗徳
■書評と紹介
佐野嘉秀著『英国の人事管理・日本の人事管理――日英百貨店の仕事と雇用システム』 上田眞士
岡野内正著『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程――批判開発学/ SDGs との対話』 土佐弘之
甲斐田きよみ著『アフリカにおけるジェンダーと開発――女性の収入向上支援と世帯内意思決定』 新村恵美
惠羅さとみ著『建設労働と移民――日米における産業再編成と技能』 南 修平
法政大学大原社会問題研究所/鈴木玲編著『労働者と公害・環境問題』 森久 聡
社会・労働関係文献月録
所報 2022 年 1 月
【特集】「植民地戦争」の視座からみた近代日本の「戦争」――近代日本史の中の「不在」を問う(1)
特集にあたって 愼蒼宇
兵士の戦場と郷土の戦争認識――明治・大正期の富山県東部の場合 村上邦夫
「50 年戦争」下の性暴力と性管理――日清・日露戦争を中心に 宋連玉
朝鮮植民地化過程における軍用地収用――鎮海湾一帯を対象として 加藤圭木
■論文
わだつみ会における加害者性の主題化の過程――1988 年の規約改正に着目して 那波泰輔
■書評と紹介
髙阪悌雄著『障害基礎年金と当事者運動――新たな障害者所得保障の確立と政治力学』 中尾友紀
新所長あいさつ 布川日佐史
お詫びと訂正
社会・労働関係文献月録
所報 2022年2月
【特集】「植民地戦争」の視座からみた近代日本の「戦争」――近代日本史の中の「不在」を問う(2)
シベリア戦争下の「銃後」――奈良県を事例として 土井雄貴
朝鮮「暴徒」像の形成――義兵戦争と日本の郷土新聞 愼蒼宇
「植民地戦争」再考――台湾先住民族の歴史記憶再構築の地点から 北村嘉恵
■論文
石炭産業の終焉過程における自治体による諸対策――常磐炭砿茨城砿業所の閉山を事例として 平 将志
■書評と紹介
小島庸平著『サラ金の歴史――消費者金融と日本社会』』 田中 光
西﨑緑著『ソーシャルワークはマイノリティをどう捉えてきたのか――制度的人種差別とアメリカ社会福祉史』 佐藤千登勢
竹原万雄著『近代日本の感染症対策と地域社会』 中静未知
吉野浩司著『利他主義社会学の創造――P・A・ソローキン最後の挑戦』 吉田耕平
社会・労働関係文献月録
月例研究会 大阪の損保労働者の演劇運動と上演作品 長島祐基
所報 2022年3月
【特集】貧困をめぐる報道と世論の現在――生活保護バッシングから 10 年
特集にあたって 鈴木宗徳
コロナ禍と「援助に値する」貧困――一般市民を対象にしたビネット調査を用いた分析 山田壮志郎・阿部 彩
日本の新聞は貧困についてどのように語ってきたのか――社説を中心に 堀江孝司
「貧困」をめぐるテレビ報道はリーマンショック期からコロナショック期にかけてどう変容したのか――生活保護を中心に 水島宏明
■論文
日本と韓国における若者政策の変容――なぜ両国の政策は分岐したのか 朴在浩
■書評と紹介
上田修著『生産職場の戦後史――戦後日本における重工業の発展と技術者・勤労担当者の取り組み』 富田義典
猿谷弘江著『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者――社会運動の歴史社会学』 中村勝己
石神圭子著『ソール・アリンスキーとデモクラシーの挑戦――二〇世紀アメリカにおけるコミュニティ組織化運動の政治史』 大和田悠太
関口定一著『ホワイトカラー雇用史序説――20 世紀アメリカの企業社会』 清水克洋
社会・労働関係文献月録
月例研究会 所員研修:大原社会問題研究所の歴史と未来 榎 一江
所報 2022年4月
【2022年9・10月号 No.767・768】←PDFはこちら
【特集】社会福祉基礎構造改革以降の福祉供給体制
特集にあたって 米澤 旦
自治体福祉行政における人材育成の変容――社会福祉基礎構造改革以降の福祉の「民営化」によるキャリアの狭まり 山邊聖士
社会福祉基礎構造改革以降の「福祉の多元化」の再検討――経営主体の法人形態に注目して 米澤 旦
障害者作業所の制度化はいかにして進んだか――社会福祉基礎構造改革と障害者自立支援法における論理 原田玄機
社会福祉基礎構造改革と放課後等デイサービスの制度化の展開――障害児の放課後をめぐるポリティクス 加藤旭人
社会福祉基礎構造改革以降における民生委員活動の変化とその地域差――福祉行政報告例の自治体別統計に着目して 堀江和正
地域内の緊張関係への認識はいかに変化したのか――社会福祉基礎構造改革以前 / 以後での地域福祉計画をめぐる記述 中野航綺
■講演
日本高度成長期における炭鉱夫の生活水準の問題 ベルナール・トマン
■書評と紹介
山本卓著『二〇世紀転換期イギリスの福祉再編――リスペクタビリティと貧困』 金澤周作
桜井政成著『福祉 NPO・社会的企業の経済社会学――商業主義化の実証的検討』 須田木綿子
木村健二著『近代日本の移民と国家・地域社会』 細谷 亨
法政大学大原社会問題研究所 2021 年度の歩み
社会・労働関係文献月録
月例研究会 家族の相対的自律性と経済――ジェーン・ハンフリーズ著『イギリス産業革命期の子どもと労働――労働者の自伝から』の翻訳を終えて 原 伸子
所報 2022年5・6月
【特集】高度経済成長のなかの薬害問題――サリドマイド事件関係資料を読み解く
特集にあたって 山本唯人
環境アーカイブズのなかの薬害問題――「サリドマイド事件関係資料」を通して 山本唯人
高度成長期の薬害と家族・消費――日本のサリドマイド事件の場合 長谷川達朗
サリドマイド訴訟への市民運動による支援と原告団との見解の相違について 松枝亜希子
サリドマイド事件の歴史的資料 川俣修壽
■論文
労働者利益代表機能の再検討――労働時間規制をめぐる政策過程の日韓比較から 安周永
■書評と紹介
鈴木彩加著『女性たちの保守運動――右傾化する日本社会のジェンダー』 海妻径子
小池聖一著『森戸辰男』 長島祐基
社会・労働関係文献月録
月例研究会 ソーシャル・ビジネスの現在――「お笑いを通じた社会問題の解決」をめざして マヌー島岡
所報 2022年7月
【特集】戦後失業対策事業・失対労働者の史的再検討
特集にあたって 榎 一江
戦後失業対策事業・失対労働者と部落問題――差別・貧困・ジェンダー 杉本弘幸
戦後東京の知識層失業対策事業 町田祐一
戦後広島の失業対策事業――1950 年代の戦災都市復興と失対労働者 西井麻里奈
■資料紹介
大内兵衛資料のリハウジング 中村美香
■書評と紹介
井谷聡子著『〈体育会系女子〉のポリティクス――身体・ジェンダー・セクシュアリティ』 合場敬子
鄭安君著『台湾の外国人介護労働者――雇用主・仲介業者・労働者による選択とその課題』 高畑 幸
岩月真也著『教員の報酬制度と労使関係――労働力取引の日米比較』 遠藤公嗣
西岡晋著『日本型福祉国家再編の言説政治と官僚制――家族政策の「少子化対策化」』 岩本美砂子
西成田豊著『日本の近代化と民衆意識の変容――機械工の情念と行動』 武田晴人
内海愛子編/解説『村井宇野子の朝鮮・清国紀行――日露戦争後の東アジアを行く 1906(明治 39)年4 月14日~6月16日』 川田恭子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 ドイツにおける最低生活保障制度改革――「ハルツⅣ」から「市民手当(Bürgergeld)」へ 布川日佐史
所報 2022年8月
【特集】介護の社会化を問いなおす――ジェンダー・ケア・シングルの視点から
特集にあたって 北 明美
介護労働評価と家事労働――再生産労働としての再検討 伊田久美子
新自由主義とケア労働 山根純佳
介護保険制度における「介護の社会化」と家族介護――高齢者の生活全体を支える介護支援とはなにか 森 詩恵
介護保険制度下のケア労働の実態――ホームヘルパー国家賠償訴訟原告・伊藤みどり氏インタビュー
■論文
労働組合は看護業務をどう捉えたか?――看護制度問題と「ニッパチ闘争」の検討から 西村 健
■書評と紹介
大森真紀著『性別定年制の史的研究――1950 年代~ 1980 年代』 萩原久美子
高木郁朗著/中北浩爾編『戦後革新の墓碑銘』 新川敏光
社会・労働関係文献月録
月例研究会 山間地域の部落婦人会――兵庫県宍粟郡一宮町閏賀部落婦人会の事例 長谷川達朗
所報 2022年9月
【特集】プラットフォーム・ビジネスがもたらす雇用変容――ライドシェアをめぐって
特集にあたって 佐口和郎
ライドシェアの普及とタクシー産業へのインパクト――日本の事例が意味すること 佐口和郎
タクシー労働者の雇用労働者性とライドシェア参入可能性への反応――地域特性に注目して 金井 郁・橋本由紀
タクシー乗務員の働き方とライドシェア参入への賛否――生活保障,労働時間,雇用労働者性を中心に 小前和智
■論文
戦間期から戦時期の工場医と「健康管理」――鐘紡工場医会を中心に 新川綾子
■書評と紹介
金教誠・白承浩・徐貞姫・李承潤著/木村幹監訳,李涏美訳,金成垣解説『ベーシックインカムを実現する――問題意識から導入ステップ,運動論まで――選挙争点化された韓国で進む議論』 金早雪
梅崎修著『日本のキャリア形成と労使関係――調査の労働経済学』 青木宏之
加藤聖文著『海外引揚の研究―忘却された「大日本帝国」』 柳沢 遊
社会・労働関係文献月録
月例研究会 戦前の格差社会と映画――大都映画のプレゼンス 宜野座菜央見
所報 2022年10月
【特集】日本労働遺産
特集にあたって 榎 一江
『労働者新聞』・神戸川崎三菱大争議の実写フィルムと大原社会問題研究所 榎 一江
『死線を越えて』草稿と賀川豊彦記念松沢資料館 杉浦秀典
「日本労働運動発祥之地」石碑・惟一館煉瓦塀跡と日本労働会館 間宮悠紀雄
■追悼
是枝洋小伝――回想に代えて 二村一夫
■書評と紹介
ジェーン・ハンフリーズ著/原伸子・山本千映・赤木誠・齊藤健太郎・永島剛訳『イギリス産業革命期の子どもと労働――労働者の自伝から』 藤井 透
桜井智恵子著『教育は社会をどう変えたのか――個人化をもたらすリベラリズムの暴力』 菊地栄治
禿あや美著『雇用形態間格差の制度分析――ジェンダー視角からの分業と秩序の形成史』 鈴木恭子
吉原直樹著『モビリティーズ・スタディーズ――体系的理解のために』 根岸海馬
小野太一著『戦後日本社会保障の形成――社会保障制度審議会と有識者委員の群像』 秋元美世
沢井実著『技能形成の戦後史――工場と学校をむすぶもの』 熊沢 透
社会・労働関係文献月録
月例研究会 『〈サラリーマン〉の文化史――あるいは「家族」と「安定」の近現代史』を刊行して 鈴木貴宇
所報 2022年11月
【特集】第 35 回国際労働問題シンポジウム 船員の労働と物流――暮らしを支えるサプライチェーン
特集にあたって 藤原千沙
海運業界・船員の仕事と私たちの生活はどう結びついているのか 森 隆行
外航海運の海事人材育成の課題――使用者の立場から 越水 豊
船員の必要性と確保・育成について――労働者の立場から 田中伸一
船員として働くためのルールや権利について――政府の立場から 浦野靖弘
パネルディスカッション
■書評と紹介
堀川祐里著『戦時期日本の働く女たち』 冨江直子
田中雅子著『増税の合意形成』 高端正幸
青木宏之著『日本の経営・労働システム』 藤井浩明
池松玲子著『主婦を問い直した女性たち』 元橋利恵
和氣誠・和氣文子編『向坂逸郎著作年表』/和氣誠・和氣文子・中澤秀行校訂『向坂逸郎「治安維持法違反事件」裁判記録』 藤岡健太郎
堀川祐里著『戦時期日本の働く女たち』 冨江直子
社会・労働関係文献月録
『大原社会問題研究所雑誌』2022 年度総目次
月例研究会 ナチ体制初期の国有企業の再編と再私有化――合同製鋼の事例 伊藤林蔵
所報 2022年12月
【特集】社会福祉施設の労働問題(1)
特集にあたって 藤原千沙
児童養護施設職員の労働問題と労働組合の役割 堀場純矢
母子生活支援施設職員の給与水準と待遇に関する諸課題 武藤敦士
救護施設から見た福祉現場での「働き方」 松木宏史
■論文
韓国鉄道労働組合の職種・政派間団結――2000 年代の労使関係を中心に 朴峻喜
■書評と紹介
宮下さおり著『家族経営の労働分析』 坂田博美
阿部武司著『日本綿業史』 ジャネット・ハンター/榎一江訳
社会・労働関係文献月録
所報 2023 年 1 月
【特集】社会福祉施設の労働問題(2)
社会福祉基礎構造改革・介護保険制度と介護施設の労働問題 井口克郎
小舎夫婦制児童自立支援施設におけるチーム養育支援モデル構築に関する研究 真崎英二
■資料紹介
丸子警報器労組関係資料 新原淳弘
■書評と紹介
角能著『ケアをデザインする』 菊澤佐江子
元橋利恵著『母性の抑圧と抵抗』 笹谷春美
早津裕貴著『公務員の法的地位に関する日独比較法研究 野川 忍
金成垣著『韓国福祉国家の挑戦』 大西 裕
社会・労働関係文献月録
月例研究会 『ビヨンド! KDDI 労働組合 20 年の「キセキ」』を書くということ 本田一成
所報 2023 年 2 月
【特集】図書から広がる市民活動資料の世界――東京都立多摩社会教育会館旧市民活動サービスコーナー資料を考える
特集にあたって 山本唯人
市民活動資料における図書の整理 宮﨑翔一
東京都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナー事業における資料の収集と活用 山家利子
東京都立多摩社会教育会館市民活動サービスコーナーと多摩地域の市民活動 加藤旭人
■資料紹介
権田保之助資料 土井雄貴
■書評と紹介
松村淳著『建築家として生きる』 牧野智和
大田英昭著『日本社会主義思想史序説』 梅森直之
中澤秀雄・新藤慶・西城戸誠・玉野和志・大國充彦・久保ともえ著/翻刻『戦後日本の出発と炭鉱労働組合』 島西智輝
社会・労働関係文献月録
月例研究会 拙著『近代日本の技術者と人材形成・人事管理』をめぐって 市原 博
所報 2023 年 3 月
【特集】ベーシックインカム運動研究の地平
特集にあたって 岡野内 正
月に 1 ペニーでもベーシックインカム?――ベーシックインカムの閾値概念の歴史 山森亮著・監訳・解題/仲林陸・林麟太郎訳
雇用か所得保証か?――南部アフリカにおける普遍的ベーシックインカムと現金給付の政治 E. フォウクスマン/牧野久美子 訳
トマス・スペンスの土地建物・生産手段総有住民自治体ベーシックインカム構想――18 世紀イングランドにおけるベーシックインカム運動の生誕 岡野内 正
■資料紹介
17 世紀後期ロンドンの建築プロジェクト――新発見の著作及び異版の解題を含めたニコラス・バーボン再考 高橋裕一
■書評と紹介
鈴木貴宇著『〈サラリーマン〉の文化史』 清水 剛
文貞實著『ライフ・トークの社会空間』 山口恵子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 「余白」と散種 長原 豊
所報 2023 年 4 月
【2023年9・10月号 No.779・780】←PDFはこちら
【特集】文化芸術分野における大原社会問題研究所資料
特集にあたって 藤原千沙
プロレタリア美術運動と「左傾本」の装丁について 喜夛孝臣
「新世紀群」再考――サークル運動から前衛芸術集団「ネオ・ダダ」の「母体」を捉え直す 町村悠香
セツルメント活動と「アート」の実践――帝大・川崎・興望館セツルメントにおける新旧の事例から 古家満葉
高野岩三郎と画家・矢崎千代二の交友 横田香世
■資料紹介
大原社会問題研究所が所蔵する絵画資料について 中村美香・藤原千沙
ILO コレクションの受贈について 榎 一江
■講演
移住労働者の権利保護と移民管理政策の相克 上林千恵子
■書評と紹介
石田光男・上田眞士編著『パナソニックのグローバル経営』 藤本隆宏
市原博著『近代日本の技術者と人材形成・人事管理』 菅山真次
石河康国著『櫛田民蔵』 榎 一江
法政大学大原社会問題研究所 2022 年度の歩み
社会・労働関係文献月録
月例研究会 戦後日本石炭産業における採炭技術の複線的発展と生産職場の多様化 清水 拓
所報 2023 年 5・6 月
【特集】関東大震災 100 年―虐殺研究をめぐる課題と新しい視点(1)
特集にあたって 愼蒼宇
軍隊の朝鮮人虐殺をめぐる前史――間島虐殺経験からの再検討 愼蒼宇
植民地期在日朝鮮人運動による関東大震災朝鮮人虐殺の真相究明・責任追及の試み 鄭永寿
新しい 100 年,史実と記憶の共有に向けて――関東大震災朝鮮人虐殺 100 年,韓国における研究史考察(2013 ~ 2023)と展望 裵姈美
■資料紹介
山田盛太郎『日本資本主義分析』「紡績業の興隆」項の草稿について――草稿に記された戦後時点の加筆痕にも触れて 中根康裕
■書評と紹介
早川純貴著『「公労協」労働運動の終焉』 兵頭淳史
稲井智義著『子ども福祉施設と教育思想の社会史』 元森絵里子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 オーラルヒストリーは戦後労働史をいかに更新したのか――『日本的雇用システムをつくる 1945-1995――オーラルヒストリーによる接近』を素材に 梅崎修・南雲智映・島西智輝
所報 2023 年 7 月
【特集】関東大震災 100 年――虐殺研究をめぐる課題と新しい視点(2)
関東大震災における流言の拡散 樋浦郷子
植民地朝鮮における関東大震災の受けとめ方――震災時の流言・虐殺に対する姿勢を中心に 宮本正明
そこに日本人女性はいたのか――関東大震災時朝鮮人虐殺のジェンダー史的考察 藤野裕子
日本民衆史のなかの朝鮮人虐殺 藤田貴士
■論文
入社試験・採用の男女差 安田宏樹
■書評と紹介
清水万由子・林美帆・除本理史編『公害の経験を未来につなぐ』 香室結美
及川英二郎著『現代日本の規律化と社会運動』 加藤千香子
社会・労働関係文献月録
月例研究会 HOSEI ミュージアム×法政大学大原社会問題研究所 HOSEI ミュージアムテーマ展示「社会を記録する」開催記念ギャラリートーク 伊東林蔵・土井雄貴
所報 2023 年 8 月
【特集】労働者供給事業の意義と課題
特集にあたって 惠羅さとみ
労働組合による労働者供給事業の意義と課題 橋元秀一
港湾労働における労働組合の役割――全日本港湾労働組合小名浜支部の労働者供給事業を事例に 本田恒平
建設労働組合による災害時の労働者供給事業――全建総連による全木協・応急仮設木造住宅建設事業を事例に 惠羅さとみ
■読書ノート
東ドイツ社会主義の盛衰から言論の自由と民主主義の価値を考える――マクシム・レオ著/木畑和子訳『東ドイツ ある家族の物語:激動のドイツを生きた,四代のファミリーヒストリー』を読む 進藤理香子
■書評と紹介
井上雅雄著『戦後日本映画史』 宜野座菜央見
森宜人著『失業を埋めもどす』 坂井晃介
社会・労働関係文献月録
月例研究会 戦前期無産政党における「書記長」・「書記局」の成立・変遷についての一考察 立本紘之
所報 2023 年 9月
【特集】リプロダクティブ・ライツ再考(1)―フランスと日本における運動と思想
特集にあたって 後藤浩子
「自由な中絶」を求めて――フランスにおける中絶解放運動 相澤伸依
産児調節運動から「女性の健康と権利」への道 草野いづみ
■調査報告
ホームレス当事者の生活歴と資源利用についての調査報告――大阪市の NPO 法人 Homedoor の事例から 永井悠大・白波瀬達也・小川未空・浦越有希
■書評と紹介
大澤優真著『生活保護と外国人』 岩永理恵
満薗勇著『消費者をケアする女性たち』 鈴木貴宇
社会・労働関係文献月録
月例研究会 研究倫理研修――公正な研究活動に向けて 榎 一江
所報 2023 年 10 月
【特集】プロダクティブ・ライツ再考(2)―マタニティの再概念化
特集にあたって 後藤浩子
未来に投企する者としての〈母〉――ドゥルシラ・コーネル追悼 後藤浩子
産まない女と女以外の妊娠する者のために――ジュディス・バトラーがリプロダクションについて語るとき 五十嵐舞
エルザ・ドルラン『人種の母胎(マトリックス)』における「妊娠・出産(マテルニテ)」の問題 ファヨル入江容子
■書評と紹介
大澤真平著『子どもの「貧困の経験」』 志田未来
金川めぐみ著『ひとり親家庭はなぜ困窮するのか』 緒方桂子
ダニエル・ベラン,リアン・マホン著/上村泰裕訳『社会政策の考え方』 四方理人
社会・労働関係文献月録
月例研究会 労働組合の気候変動,公正な移行に対する政策 鈴木 玲
所報 2023 年 11月
更新日:2024年07月11日