法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

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「戦後民主主義」の理想と現実―戦う労働者たち―

戦う労働者たち―あるいは理想化された労働者イメージの登場―

 

ポスター8

【タイトル】この力をメーデーへ
【Title】Take this power to Mayday. Japan Coal Miners’ Union (Tanro)
【人名・団体名】日本炭鉱労働組合/炭労
【Organizations/Names】Japan Coal Miners’ Union
【作成日】19–
【資料の大きさ】52cmx36cm
【請求記号】PB0089

 

 

 

 

ポスター9

【タイトル】三池炭鉱労働組合
【Title】Miike Mine Labor Union. Miike Mine Labor Union
【人名・団体名】三池炭鉱労働組合
【Organizations/Names】Miike Coal Miners’ Union
【作成日】19–
【資料の大きさ】77cmx54cm
【請求記号】PB0352

 

 

 

 

 

 

【解説】

 

 経済成⻑が安定期に⼊った1970 年前後、主に左翼系⽂化⼈の間で「労働者」のイメージを共有することの困難が議論される。現実に存在する労働者と、既存社会の改⾰主体として期待される「労働者」の乖離が決定的となる時期が、1960 年代から70 年代だった。資本への抵抗と階級闘争の担い⼿として労働者像が象られる契機となった出来事の⼀つが、1959 年から60 年にかけて起きた三池争議である。⽯炭から⽯油へのエネルギー⾰命が展開された当時、⽯炭とその供給地だった炭鉱は⼤幅な⼈員削減に直⾯する。企業整備の⽬的で通達された指名解雇に対して、もっとも激しい抵抗を⽰した労組がここに挙げた⑨の三池炭鉱労組だった。⑧も全国の炭鉱労働者を組合員とする⽇本炭鉱労働組合のものである。どちらも勇ましい男性労働者像を前⾯に打ち⽴てているが、その⼒強さは現実からの遊離と孤⽴を背後に抱えたものでもあった。

 

(解説:鈴木貴宇)

更新日:2025年06月03日

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