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高野房太郎日記

■「高野房太郎日記・明治30(1897)年」の概要

 高野房太郎(1869-1904年)は日本の労働組合運動、生協運動の創設者であり、大原社研初代所長・高野岩三郎の実兄です。現存する「日記」はこの年だけですが、日本の労働組合運動の誕生までの日々を当事者が肉筆で記録した貴重な史料です。記述は簡単ですが、1月1日の年頭の決意、社会政策学会へ参加を認められた2月7日、日本最初の労働演説会が開かれた4月6日、『職工諸君に寄す』の発行を届け出た4月16日、職工義友会主催の演説会を準備した6月中旬以降、労働組合期成会を結成した7月5日とそれ以後の活動、さらには鉄工組合の発会式を開いた12月1日などが注目されます。使われた日記帳は博文館が発行した『明治三十年当用日記』で、「金銭受入・金銭支払」欄があり、房太郎の日常生活を知る重要な手がかりが残されています。

■利用のご案内

  • 大原社会問題研究所では、「高野房太郎日記」を将来にわたって保全していくために、ほかの関連史料とともに脱酸・修復措置を行いました。その際併せて作成した「日記」のPDFファイルを公開するものです。
  • 日記に挿入されているメモ、チラシなどは、それを付したままの状態(元の状態)、及び、はずした状態、挿入用紙表裏を見ることができます。
  • ほかに研究所で所蔵している高野房太郎関係史料は以下の一覧をご覧ください。
  • この「日記」の利用は、個人的な調査研究のためであれば、必要箇所に限っての翻刻・引用は自由です。ただし、「日記」そのものの複製や翻刻、あるいは刊行物や放送等において「日記」を画像として掲載する場合は、たとえ部分的であっても研究所長宛てに利用申請をしてください。利用条件・手続きは▼こちらをご覧ください。
  • アドビ・リーダーが必要です。ない場合は、あらかじめインストールしておいてください(無料)。ダウンロード

■参考文献

  • 二村一夫著 『労働は神聖なり、結合は勢力なり -高野房太郎とその時代』(岩波書店、2008年)第8章以降、とりわけ163~168ページ。
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  • 二村一夫著作集、『第三部高野房太郎研究』(外部リンク)。高野房太郎についての包括的な研究です。特に『労働は神聖なり、結合は勢力なり(WEB本)』(外部リンク)は研究者必読です。活字本が一般読者を想定して表現の平易さを追求しているのに、WEB本は注も詳細で、またWEBの特徴を活かして資料への直接、参照も出来るように工夫されています。

■高野房太郎日記・明治30(1897)年

  • 高野房太郎日記・明治30(1897)年(一式)は▼こちらをご覧ください。

■高野房太郎(Takano, Fusataro)

 この閲覧・利用等については、下記にお問い合わせください。  また、同様の資料のお持ちの方で、ご寄贈いただける場合は、下記までご連絡いただければ幸いです。とくに戦後の労働運動・社会運動関係のバッジや旗、写真などを集めています。なお、ご寄贈いただいた資料は、いずれWEB上で公開させていただきます。

〒194-0298 東京都町田市相原町4342 法政大学大原社会問題研究所
電話042-783-2305. Fax.042-783-2311 e-mail: oharains@mt.tama.hosei.ac.jp

内容 配架場所 写真
高野房太郎日記・明治30年(Takano Fusataro diary) 1冊 (1 journal) 金庫2-2 写真
ゴンパースより房太郎あてのもの(書簡) 金庫2-2-房太郎ファイル3,4
房太郎より岩三郎宛のもの 他(書簡) 金庫2-2-房太郎ファイル3,4
旅券 (Passport) 金庫2-2-上 写真
推薦状 (Recommendation) 金庫2-2-房太郎ファイル1 写真
名刺 (Name card) 金庫2-2-房太郎ファイル1 写真
労働組合期成会関係(Association for the Establishment of Labor Unions related documents) 労働組合期成会会計簿 (Account book for the Association for the Establishment of Labor Unions) 金庫2-2-房太郎ファイル1 写真
労働組合期成会関係 (Association for the Establishment of Labor Unions related documents) 労働組合期成会 寄付・演説会費・出版物 扣 (Receipts for donations, entrance fees for lectures, publications of the Association for the Establishment of Labor Unions) 金庫2-2-房太郎ファイル2 写真
高野家要用簿(営業日誌)(Takano family records of important matters (business log))/(以上は高野岩三郎旧蔵→宇野弘蔵旧蔵、隅谷三喜男氏に貸し出し→大原社研へ)(From Takano Iwasaburo, Uno Kozo, then lent to Sumiya Mikio,and finally to Ohara Institute.) 金庫2-2-房太郎ファイル2 写真
東洋銅鐵雑誌 第1巻第1号Toyo Dotetsu Zasshi (Toyo Copper metal magazine), no.1, vol. 1./(高野房太郎君を憶ふ--天涯茫々生(=横山源之助);原田みよさん(房太郎の長女)寄贈)(Remembering Takano Fusataro - Tengai Boboseki (Yokoyama Gennosuke's pen name) Gift from Harada Miyo, Fusataro's eldest daughter. 金庫2-2-房太郎ファイル1 写真
サンフランシスコ商業学校 卒業証書(1892)/金庫2の上に置いてある。(Diploma from San Francisco Business School (1892). (Located above safe #2)) 金庫2-2-上 写真
所蔵のパンフ AFL関係、他多数 (Collection of pamphlets: AFL related, among many others) 金庫2-2-房太郎ファイル4,5 写真
遺品(英語パンフレット)(From Takano Fusataro's estate: English-language pamphlets) 金庫2-2-房太郎ファイル4,5

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