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IV 定期刊行物 1.戦前の機関紙誌

(3)農民組合関係機関紙誌

 農民組合の機関紙誌といえば,まず1922年1月創刊の日本農民組合『土地と自由』をあげるべきであろう。現在,当研究所においてその復刻が行われている。廃刊の年は1935年と思われるが,そのころの発行状況が不明で,欠号の有無さえ確定できないため復刻の完成が遅れている。共産党系左派活動家によって発行された『農民運動』(1927年4月~28年12月)は来年度中には復刻の予定である。

 1922年に第一次共産党によって『労働新聞』『労働組合』とともに刊行された『農民運動』がほぼ揃っている。また,全日本農民組合同盟の『農民組合』(1926年),全日本農民組合の『全日本農民』(1927年)といった全国組織の機関紙は完全に揃っている。農民運動関係では,地方の組合などの機関紙もかなりある。千葉県野田で1922年以後刊行された『日本農民新聞』,日農関東同盟会の『日本農民新聞』,同岡山県連の『農民岡山』,中部日本農民組合の『中部日本農民新聞』(1926年10月~),ほかには山口,千葉,三重などの地方農民新聞がある。また,全農ほかの『県連ニュース』なども多い。このように地方の機関紙誌類が多いというのは,日農・全日農・全農本部資料を所蔵する当研究所のひとつの特色であるといってよいであろう。

 1930年代にはいると,全農のなかで思想対立がおこり全農全国会議が左派によって結成されるが,その機関紙『農民新聞』が若干の欠号がありながらも所蔵されている。また,その全農全会派を支持した雑誌『農民闘争』も揃っている。右派のものでは平野力三の『日本農民新聞』(1927年3月~29年6月及び1933年4月~36年4月)がかなりある。

(梅田俊英)

『大原社会問題研究所雑誌』No.494・495(2000年1・2月)、創立80周年記念号より

更新日:2014年12月22日

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