中労委，ＪＲ採用差別に救済命令［政］１９９３．１２．２４

   結審してから４年たったこの日，中労委は北海道と大阪の採用差別事件について命令を交付した．命令は，事実上〈国鉄とＪＲの一体性〉を認め，両事件ともＪＲは不当労働行為につき責任ありとした．その上で大阪事件については地労委の救済命令を取り消し，北海道事件については不利益取り扱いがあったとして，清算事業団解雇者の〈相当数〉を，８７年４月１日にさかのぼり採用せよと命令した．国労はこの命令について一定の評価をくだしたが，ＪＲは９４年１月２１日に東京地裁に提訴した．〔参〕国鉄新聞１９９４．１．１７，同２．２０．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。