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湾岸戦争[国]1991.1.17

湾岸戦争[国]1991.1.17

   国連安保理が指定したイラクのクウェート撤退期限が切れた直後,50万の米軍を主力とする30カ国の多国籍軍は,空と海から攻撃を開始した.多国籍軍は,ベトナム戦争の際テレビが反戦世論を高めた経験に学び,報道陣の独自取材を認めず,精密誘導兵器による軍事施設のピンポイント爆撃の成果を中心に戦況ビデオを発表し,テレビは連日その公式発表の画像を世界に伝えた.2月24日,多国籍軍は地上攻撃を開始,同28日にはクウェートを解放,戦争は6週で終わった.多国籍軍の死者僅かに350人,イラク側の死者は軍人11万人前後,民間人1万人前後で,米軍の圧倒的な破壊力を見せつけた.しかし,戦費はサウジ・日独の3カ国が負担し,米国の経済力低下も印象づけた.油田火災,原油流出による環境破壊も著しかった.だが,フセイン政権はクルド人の反乱も抑え,権力を維持した.〔参〕《世界 臨時増刊 総決算・湾岸戦争》1991.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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