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地価狂騰[経]1987.9.30

地価狂騰[経]1987.9.30

   都心部のオフィス需要増に端を発した地価の異常高騰は,87年にピークを迎え,都心から周辺部,郊外へと広がった.この日の国土庁発表の基準地地価で,東京都は平均85.7%上昇,銀座と新宿では公的調査で初めて3.3平方メートルたり1億円以上の評価地が登場した.三多摩や神奈川など周辺部では1年間に3倍近く値上がりした地点もあった.また,大阪圏や札幌,広島,福岡でも,50%以上の上昇地点が出るなど,地方拠点都市へも波及し始めた.地価狂騰は,都市再開発を背景にした不動産業者の悪質な地上げや土地転がしに加え,バブル期の金融機関が不動産向け融資に積極的となったことが大きな誘因となった.〔参〕NHK日本プロジェクト取材班《土地はだれのものか》1987.⇒1989[政]12.14,1990[経]3.22.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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