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中曽根康弘内閣[政]1982.11.27

中曽根康弘内閣[政]1982.11.27

   この日,中曽根内閣が発足し,自民党幹事長には〈灰色高官〉の二階堂進が就任した.中曽根内閣は内政面では,電電公社の民営化や国鉄分割・民営化の推進など行財政改革の具体化と〈民活論〉にもとづく経済の活性化にとりくむ一方で,〈日本列島不沈空母化〉論を背景とした軍事力の増強や中期防衛力整備計画の閣議決定,国家安全保障会議の設置,靖国神社への公式参拝などタカ派的色彩の濃い諸施策を実行した.看板の外交面では,レーガン米大統領との〈ロン・ヤス関係〉をバックに〈国際国家〉への脱皮を掲げて首脳外交を展開,防衛・貿易両面での摩擦の解消にもとりくんだ.また,私的諮問機関の多用やトップダウン型政治指導などでも巧みに世論をリードしつつ,高い支持率を背景に’86年7月の同日選で圧勝,任期を1年延長し,佐藤内閣以来の長期政権を実現した.〔参〕読売新聞社政治部編《総理大臣・中曽根康弘》1983.⇒1980[政]7.17,1987[政]11.6.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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