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日本列島改造論[経]1972.6.11

日本列島改造論[経]1972.6.11

   田中角栄を委員長として1967年3月に発足した自民党都市政策調査会は〈都市政策大綱〉をまとめ,’68年に刊行した.田中角栄は総裁選への立候補に際してこれを下敷に《日本列島改造論》を発表し,’72年暮れまでに80万部以上を売るベストセラーになった.その内容は,(1)太平洋ベルト地帯に集中しすぎた工業の地方分散,(2)都市改造と新地方都市の整備,(3)これらを結ぶ全国的な総合ネットワークの整備(全国1日通勤圏構想)であり,これらはすべて過密と過疎の同時解消をねらっていたが,〈ニクソン・ショック〉後のドル流入による国内資金の〈過剰流動性〉と結びついた株式投機や土地投機をひきおこし,インフレを加速した.〔参〕読売新聞社編《日本列島改造論批判》1972.⇒1972[政]7.7.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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