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飯守鹿児島地裁所長解任[政]1970.12.25

飯守鹿児島地裁所長解任[政]1970.12.25

   飯守重任鹿児島地裁所長は,平賀書簡事件が起こると,平賀を擁護し福島裁判官こそ青法協のリーダーであるという文書を自民党の外郭団体国民協会に投稿した.これに対し福岡高裁は飯守所長に厳重注意を与えた.ところが,青法協攻撃が強まるなかで飯守は,1970年12月23日同地裁の判事15人中9人に対し,青法協加入の是非等思想信条にかかわる4点の公開質問状を発し記者会見を行った.これは所長の地位を利用した思想調査であるため,最高裁は25日飯守に対し東京高裁へ転任を命じ,拒否されるや所長を解任,飯守は辞職した.〔参〕飯守重任《裁判と裁判所の危機》1978,宮本康昭《危機にたつ司法》1978.⇒1971[社]1.27.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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