ケーララ州共産党州政府［国］１９５７．４．５

   １９５７年の第２回総選挙と同時に実施された州議会議員選挙の結果，南インドのケーララ州では，１２６議席のうち，共産党とその協力勢力が６５議席を占めて勝利し，ナンブーディリーパッドを首相とする初の共産党による州政府が成立した．この政府は州行政の民主化，最低賃金制の導入，農民への農地の分配などの政策に着手した．しかし，教育法問題をめぐりカトリック教会やこれを支援する国民会議派などとの間に対立が激化した．’５９年７月３１日，プラサード大統領は州政府の解散を命令，州政府は崩壊した．〔参〕中村平治《南アジア現代史・Ｉ》１９７７．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。