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十条製紙年間賃金協定[経]1956.4.20

十条製紙年間賃金協定[経]1956.4.20

   この協定の中心的な特徴は会社の利益金にリンクして一時金をきめる利潤分配制度をとった点であり,第2は私鉄・保険関係の先例があるものの,夏冬各1回の一時金を年間一括して協定し,長期安定賃金化への道を開いた点にある.二点ともに企業内賃金支払能力思想と労使協調意識の強化,産業別統一闘争による賃金決定の否定を目標としていた.この協定が注目されたのは,当時生産性向上運動が労使協調意識の強化に努力を傾けていたという情勢があり,かつ十条製紙の賃金管理がそれまで経営者側の先導的役割を果たしてきたという事情があったからである.〔参〕小島健司《賃金形態》1958.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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