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尼鋼争議[労]1954.4.22

尼鋼争議[労]1954.4.22

   製品が大手各社と競合し,賃金も高水準にあった尼崎製鋼所は,朝鮮戦争後のデフレ経済下の苦しい経営とともに,屑鉄の思惑買いの失敗等が重なり1953年末より経営状況が著しく悪化した.このため’54年3月31日,組合に15%の賃下げを含む企業再建案を提示したが,拒否された.会社は4月10日に12日より5日間の臨時休業と出荷部門の就業命令を出したが,組合は部分ストを実施し,以後77日におよぶ長期ストに突入した.4月16日には企業再建案に代えて380人の人員整理案を通告し,5月4日には指名解雇通告を行った.組合は6月25日に解雇を認め生産再開を要求したが,企業倒産・全員解雇・組合解散という形で争議の終結をむかえた.〔参〕藤田若雄・塩田庄兵衛編著《戦後日本の労働争議》1963.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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