法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   《オール・ロマンス》差別小説[社]1951.10.19

《オール・ロマンス》差別小説[社]1951.10.19

《オール・ロマンス》差別小説[社]1951.10.19

   この差別事件での闘争が最初の〈行政闘争〉(差別行政反対闘争)であった.それは従来のように差別者への糾弾だけではなく,〈差別は市政の中にある〉と住宅・教育等具体的な差別の事実をあげて高山市政にその改善を迫ったからである.事件と同じ時に開いた部落解放委員会第7回大会から展開されることになった〈行政闘争〉は,このように差別事件の根は部落の差別された劣悪な生活実態にあるという見方から出発し,差別を温存再生産している政府・地方自治体の責任を追及し,差別の社会的基盤を根絶しようとするものであった.1952年春の西川事件でも闘争の主目標は〈差別県政〉におかれ,以後自治体への〈行政闘争〉が各地で進むが,’61年,その発展として中央政府にたいする部落解放要求貫徹全国闘争が始まる.〔参〕師岡佑行《戦後部落解放論争史・I》1980.⇒1955[社]8.27.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ