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幣原内閣打倒共同委員会[政]1946.4.19

幣原内閣打倒共同委員会[政]1946.4.19

   戦後第1回の総選挙の結果,自由党が第一党となった.幣原内閣は,政権交替を認めなかった.幣原首相をめぐる新党工作,あるいは進歩党総裁への就任工作があったからであるが,幣原首相自身,国体護持をはかる憲法改正を〈私の最後の御奉公〉とする政権担当意欲を示した.社会党は,幣原内閣打倒の〈一大国民運動〉の展開を呼びかけ,自由党,協同党,共産党が呼応,四党共同委員会を発足させた.院内共闘としての四党共同委員会は院外の民主人民戦線運動と呼応し,幣原内閣打倒に成功した.四党共同委員会は組閣工作委員会となり,公開討議の結果,政策協定を成立させ,鳩山自由党内閣の実質的な成立に到達した.帝国憲法体制下,第3次の護憲運動が展開され,〈憲政の常道〉としての政党内閣が民主人民戦線動向を含む〈一大国民運動〉のもとに実現された.〔参〕日本経済新聞1946.4.20,4.26.中西功《戦後民主変革期の諸問題》1972.⇒1946[政]4.22.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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