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平賀粛学[文]1939.1.28

平賀粛学[文]1939.1.28

   東大経済学部の河合栄治郎教授が大学から追放された事件.思想処分と学部自治の無視により,大学の自治を内部から崩すものとなった.1938年10月河合は《ファシズム批判》等の4著書の発禁処分をうけ,’39年2月に起訴された.この時,河合擁護派とその追放をはかる土方成美ら〈革新派〉とが激しい内紛を展開した.東大総長平賀譲海軍造船中将は喧嘩両成敗のかたちで収拾を図ろうとし,教授会にかけることなく,文部省に河合・土方両教授の休職を上申した.1月30日両派教授,4助教授がこれに抗議して辞表を提出した.平賀は評議会の支持のもと,大河内一男講師らの復職をえ,再建を軌道にのせた.〔参〕高桑末秀《日本学生社会運動史》1955.《東京大学経済学部50年史》1976.⇒1938[文]10.5.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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