東京俸給生活者同盟［労］１９１９．６．２８

   この日，杉原正夫の発起で下級官吏・会社事務員等を組織すべく協議会を開き，６項目の提案を決議した．その内容は，利益の労資折半を軸に退職金・恩給制度の改善などを主張していた．１１月２５日，発会式が行われ，’２０年末の会員数は６２０人である．組織の大衆的な拡大は進まず，労働組合としての実態は備わらなかった．〔参〕野田正穂《戦前におけるサラリーマンの組合運動〉（銀行調査時報１１１～１２９号）．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。