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大正政変[政]1913.2.10

大正政変[政]1913.2.10

   第2次西園寺内閣が総辞職した後,いったん,松方正義らが首相候補にあげられたが,結局第3次桂内閣が誕生した.陸軍と長州閥に大きな影響力をもつ山県有朋直系の桂太郎が,増師問題を契機に再び宮中(内大臣兼侍従長)を出て組閣したことは国民の反藩閥感情を刺激した.政友会・国民党を中心に交詢社系の資本家やジャーナリストが結集して,〈閥族打破・憲政擁護〉のスローガンを掲げて第1次護憲運動を開始した.この倒閣運動に対し,桂は,新党樹立によって対抗しようとしたが,憲政擁護運動がより下層の民衆をもまきこんで暴動化の様相さえみせ始めるなかで,数度にわたる議会停会の後,桂はついに衆議院解散による多数派形成の企図を断念し,1913年2月総辞職した.これを〈大正政変〉といい民衆運動がはじめて内閣を倒した事件である.〔参〕信夫清三郎《大正デモクラシー史・I》1954.山本四郎《大正政変の基礎的研究》1970.⇒1914[政]1.23




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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