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東洋拓殖株式会社[政]1908.8.27

東洋拓殖株式会社[政]1908.8.27

   日本の朝鮮植民地経営を目的とした国策会社.12月28日,本店を京城に置いて設立された.発足後の事業の重点は,農業開発を名目とする朝鮮の土地買収に置かれた.設立時5700町歩であったその所有地は1910年の併合を境に急増し,’19年には7万8千町歩まで拡大した.この土地取得は,国家権力を背景に強引に進められ,同社は朝鮮人小作人を支配する朝鮮最大の地主経営者となった.また,これらの土地には日本人農業移民が募集され,さまざまな保護・援助が与えられた.買収が一段落した’10年代後半には営業範囲をアジア全域に拡大し,資金供給・資本投下など金融面に重点を移した.〔参〕君島和彦〈東洋拓殖株式会社の設立過程・上〉(歴史評論282号〉.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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