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綿糸輸出,輸入を凌駕[経]1897

綿糸輸出,輸入を凌駕[経]1897

   企業勃興期をへて,1880年代後半から各地で綿糸紡績業が盛んになった.1889年に引梱の綿糸輸出の記録もあるが,正式には’91年7月,大阪紡績が左撚綿糸20手5梱を中国厦門に輸出したのが最初である.綿糸生産の急速な展開,原棉調査と中国棉と並ぶボンベイからの印棉輸入の開始(’93年),綿糸輸入税撤廃(’94年),棉花輸入税撤廃(’96年)をふまえて,’97年には綿糸輸出高が綿糸輸入高を凌駕した.日清戦争後の戦後経営に際して大きな役割を演じ,また本邦綿糸紡績業が一定の軌道に乗り,〈輸入防遏〉という年来の国民的課題の達成を意味していた.〔参〕名和統一《日本紡績業の史的分析》1949.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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