法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   熊本バンド[文]1876.1.30

熊本バンド[文]1876.1.30

熊本バンド[文]1876.1.30

   横浜バンド・札幌バンドとともに日本プロテスタンティズムの源流となった熊本洋学校生徒40人によるキリスト教奉教の結盟.この日,金森通倫・徳冨蘇峰ら生徒35人が熊本市の花岡山で〈奉教趣意書〉に署名し,キリスト教布教を誓った.金森・徳富のほか蔵原惟郭・海老名弾正・伊勢(横井)時雄・浮田和民らがその構成員.彼らは洋学校でゼーンスの薫陶を受け,1879年の同校閉鎖後同志社に転校し新島嚢に感化された.メンバーは卒業後各界で近代的批評精神・キリスト教的ヒューマニズムをもって活躍したが,奉教趣意書以来の国家主義的傾向は,明治国家の機構整備期を経て,キリスト教を国粋主義と妥協させる作用も果たした.〔参〕同志社大学人文科学研究所編《熊本バンド研究》1965.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ