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上野国農民蜂起[社]1868.3.16

上野国農民蜂起[社]1868.3.16

   官軍の江戸攻撃を目前にして,幕府の岩鼻陣屋は農兵取立て・用金賦課を命じたが,農民の抵抗で撤回し,江戸へ逃亡した.農民は陣屋や豪農商宅数十軒を打ちこわしたが,この動きはまたたくまに上州全域および武州にまで波及した.豪農商の不正糾弾・村役人の罷免・米価引き下げ・窮民救済・借金棒引き・質地返還などを要求し,一部では,〈世直し大明神〉〈世界平均〉や〈領主征伐〉を掲げて,幕府の地域支配を崩壊させた.5月には諸藩の武力や維新政府の支配権成立により鎮静化したが,新任の岩鼻県令の苛政にも抵抗し,免職に追い込んだ.〔参〕中島明〈幕末・維新期上州の政治情勢〉(信濃28巻12号,29巻2号,8号).




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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