読売改憲試案[文]1994.11.3
読売改憲試案[文]1994.11.3
この憲法改正試案は,前文と11章108条から成り,第1章に国民主権の章を設けたほか,プライバシー保護や環境権の新設,憲法裁判所の創設,さらには前文の簡略化,対外関係での天皇の名目的元首化,自衛力の保持や国連の平和維持活動への〈自衛のための組織〉の参加,国民投票廃止など改憲手続きの簡略化など,日本国憲法原理の根本的な変更が盛り込まれていた.内容だけでなく,こうした改憲案が,1000万の読者をもつ日本最大の新聞社によって提起されたことも問題となった.〔参〕読売新聞社編《憲法・21世紀に向けて》1994.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。