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契約スチュワーデス問題[経]1994.8.10

契約スチュワーデス問題[経]1994.8.10

   日航の短期契約スチュワーデスは,(1)時給制で1年契約,最長3年まで,(2)子会社が採用して日航に出向,(3)1年目の年収は約200万円で新人正社員の半分,スチュワーデス全員の平均給与の4分の1というものであった.この計画に対し,亀井運輸相は安全性を理由に見直しを求め,日航は採用試験を中止した.行政の介入を批判した永野日経連会長と亀井運輸相の応酬は,女子学生の就職難とも絡んで注目された.結局,雇用条件を一部改善することで決着し,契約スチュワーデスの採用が行われた.国際競争の激しい航空業界では,他社でも人件費削減のため契約社員化がすすみ,日経連が主張する雇用の多様化の動きを象徴するものとなった.〔参〕《日本労働年鑑》65集.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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