小選挙区制反対闘争［社］１９９３．１１．７

   小選挙区制導入を柱とする政治改革関連法案の国会審議が進むなかで，共産党，全労連系の〈軍事費を削って，くらしと福祉・教育の充実を〉国民大運動実行委員会などは，この日，小選挙区制反対を中心とする〈国民要求実現中央大集会〉を開き，東京代々木公園に８万人が参加した．これとは別に，土井たか子衆院議長を支援してきた市民や地方議員らは，１０月末から全国３ルートで小選挙区制反対のキャラバンを展開し，１１月６日には集約集会〈もう黙ってはいられない！市民派宣言〉を開いた．これまで小選挙区制反対だった社会党など旧野党勢力が，一転して推進の立場に立ったため，国会内では共産党と田英夫，国弘正雄ら社会党の一部，国会外では全労連，全労協と市民団体が反対運動の中心となった．〔参〕《日本労働年鑑》６４集．⇒１９９４［政］３．４．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。