９３春闘［労］１９９３．３．２４

   ９３春闘は不況下で行われた．賃上げ要求は，連合が前年を１ポイント下回る７％中心，国民春闘共闘委，全労協は３万５０００円以上の要求であった．時短では，連合が１８００時間実現と時間外割増率の引上げを重視し，全労連なども時短，休日増などの要求を掲げた．春闘のヤマ場は３月２４～２５日と，前年同様早まった．ＪＣへの回答は，鉄鋼，トヨタで前年を下回り，電機は８７年につぐ低水準であった．妥結結果は，労働省調べで，１万１０７７円，３．８９％で，前年に比べ２５８５円，１．０６ポイント減である．賃上げ率が３％台に落ちたのは，８７年の３．６５％以来６年ぶりであった．時短では，休日増，割増率の引上げが進んだ．〔参〕《日本労働年鑑》６４集

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。