カンボジアPKO[政]1992.9.2
カンボジアPKO[政]1992.9.2
PKO法成立後,最初のPKOへの参加となる自衛隊のカンボジア派遣が実施された.これはまた,現憲法下で初の本格的な自衛隊の海外派遣であった.政府が決定した実施計画では,期間は9月11日から93年10月31日まで,業務は停戦監視・警察・建設などであった.人数は停戦監視自衛官が交代要員を含め16人,警察官75人のほか,部隊として参加する自衛官は,建設業務に陸上自衛隊が交代要員を含め1200人,輸送に海上自衛隊と航空自衛隊が計520人で,拳銃・小銃を携行した.この活動中,警察官1人とNGO参加の日本人1人が殺害され,参加5原則との関係が問われた.また,自衛隊がPKO法では凍結されている〈巡回〉警護を事実上実施した問題も明らかになった.〔参〕緑風出版編集部編《カンボジアPKO》1992.⇒1992[政]6.15,1993[国]5.23.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。