スカラ・モービレ廃止[国]1992.7.31
スカラ・モービレ廃止[国]1992.7.31
スカラ・モービレは物価に連動する手当で,実質賃金の低下を防ぐため第2次大戦直後に設けられた.労働協約で創設され,46年10月の総連合間協定により制度化された.1970年前後の労働攻勢期には労働者側に有利な改訂が行われたが,国際競争力喪失の一因となり,80年代以降,運動の退潮とともに手当は減額されていった.統合EC内での競争力確保の要請,91年のCGILの方針転換などにより,労働コスト協定締結と引替えに政労使の合意で廃止された.〔参〕日本労働研究機構《イタリアの労働事情》1993.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。