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アイヌ新法を求める運動[社]1992.3.27

アイヌ新法を求める運動[社]1992.3.27

   アイヌ民族最大の組織である北海道ウタリ協会は,明治政府が定めた差別的な〈北海道旧土人保護法〉に代わり,1984年,民族の権利回復をめざすアイヌ新法をまとめた.88年3月には道知事が,諮問機関のウタリ問題懇談会の答申を受けて,政府にアイヌ新法の制定を要望した.政府は,89年12月,内閣内政審議室に検討委員会を発足させたが,議論は進んでいない.この日,国際先住民年を前に,アイヌ民族250人が初の国会請願デモを行った.政府はアイヌを小数民族とは認めても先住民族とは認めず,これが新法制定の最大のネックとなっている.〔参〕北海道新聞社社会部編《銀のしずく――アイヌ民族はいま》1991.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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