92春闘[労]1992.3.25
92春闘[労]1992.3.25
92春闘は,前年以上の景気後退のもとで取り組まれた.賃上げ要求は,連合が8%中心,全労連が3万5000円以上と前年並であった.時短や育児休暇,介護休職などの要求も目立った.春闘のヤマ場は早まり,3月25~26日,JC,私鉄,NTTへの回答が出された.全電通,私鉄総連がストに突入し,全電通は若干の上積み,私鉄は当初回答で決着した.結果は労働省調べで,1万3662円,4.95%で,4年ぶりに5%台を割った.前年比で1249円,0.70ポイントの減である.時短では,電機などが時間外割増率の引上げを獲得し,介護休職,育児休暇要求でも成果をあげたところが多かった.〔参〕《日本労働年鑑》63集.⇒1992[労]3.17.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。