東京佐川急便事件[政]1992.2.14
東京佐川急便事件[政]1992.2.14
佐川急便の佐川清社長が,子会社・東京佐川急便の渡辺広康社長を背任で告訴したことから明るみに出た多額の政治献金事件.短期間で日本第二の運送会社に急成長した佐川急便は,政治献金による保守党とのつながりの強さで知られていた.東京の子会社も,渡辺社長の莫大な政治資金供与による政治的な繋がりを生かして事業を拡大してきた.この事件では,多数の政治家が事情聴取を受けたが,起訴されたのは金子新潟県知事と金丸自民党副総裁だけであった.しかし事件は竹下派分裂やゼネコン疑惑発覚を導き,その後の政界変動・政治改革の発端となった.〔参〕佐高信・伊東秀子《佐川急便事件の真相》1993.⇒1992[政]8.27,1993[文]6.29.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。