社会党田辺執行部[政]1991.7.30
社会党田辺執行部[政]1991.7.30
統一地方選惨敗の責任を取って辞任した土井委員長の後継を決める選挙は5年ぶりに投票となった.投票率は過去最低の71.7%で,田辺誠副委員長が4万6363票(56%),上田哲元教宣局長が3万6358票(44%)を得た.ほとんどの派閥から支持されていた田辺候補が予想外に苦戦したのは党改革案のためと見られ,大会ではその大幅修正に応ぜざるを得なくなった.田辺執行部は,PKO法に牛歩戦術や議員総辞職で徹底抗戦したものの,92年夏の参院選で敗北を喫した.さらに委員長個人と金丸自民党副総裁との親密な関係や〈国対政治〉への批判が高まる中で,92年暮に辞任した.〔参〕《日本労働年鑑》62集.⇒1991[政]6.20,1993[政]1.19.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。