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証券・銀行不祥事[経]1991.6.20

証券・銀行不祥事[経]1991.6.20

   野村証券が大口顧客に対し,大蔵省から禁止されていた損失補填を160億円規模で行っていた事実が報道されたのを機に,他の大手・準大手証券会社による総額1720億円もの損失補填が明るみにでた.さらに,暴力団への融資なども表面化し,野村・日興両証券の社長,野村証券会長・副会長らが辞任に追い込まれた.一方銀行でも,7月に富士銀行と東海銀行が巨額の架空預金で不正融資を行っていたことが発覚し,8月には東洋信託銀行の巨額不正融資に日本興行銀行が関係していたことも明るみに出た.その他にも,9月に三菱信託,三井信託のファンド・トラストによる利益操作も発覚するなど多数の金融不祥事が発覚した.〔参〕奥村宏《証券スキャンダル》1991.⇒1991[経]9.20.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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