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自衛隊機中東派遣決定[政]1991.1.24

自衛隊機中東派遣決定[政]1991.1.24

   湾岸戦争開戦前夜の1月16日,政府・自民党首脳協議で,自民党側は自衛隊機の派遣案を提示したが,海部首相はこれに応じなかった.しかし,翌17日,湾岸戦争開始という新たな事態を受けた再協議では,海部首相も自衛隊機の派遣を基本的に受け入れた.その後,内閣法制局が難色を示すなどして,政府の方針は二転,三転した.1月24日,自衛隊法100条の5の〈国賓等の輸送〉の任務に,湾岸戦争に限って避難民の移送を加える〈特例政令〉を定めることで合意し,翌25日に閣議決定された.しかし,この避難民移送のための自衛隊輸送機派遣は,具体的な要請がなく,実施の機会がないままに終わった.〔参〕佐々木芳隆《海を渡る自衛隊》1992.⇒1991[政]4.24.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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