90春闘[労]1990.4.4
90春闘[労]1990.4.4
90年春闘は好況下の運動で,連合は官民統一後の初の春闘であった.全労連にとっても初春闘で,90春闘懇・純中立懇などとともに,新たに90国民春闘共闘委を発足させた.賃上げ要求では,連合が〈8ないし9%を中心〉とし,前年に続き時短を重視した.全労連の要求基準は3万5000円以上であった.4月4~5日のJCへの回答では,中心のトヨタが5.93%と6%の壁の突破は成らなかった.私鉄,NTTはいずれも久しぶりにストに突入し,6%の大台に乗った.妥結状況は,労働省調べで,1万5026円,5.94%,前年を2279円,0.77ポイント上回った.〔参〕《日本労働年鑑》61集.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。