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韓国スミダ電機倒産撤退[経]1989.10.14

韓国スミダ電機倒産撤退[経]1989.10.14

   80年代末のドル安は,アジア通貨,とくにウォンの上昇をもたらした.87年の〈労働者大闘争〉以後の賃金水準の上昇に加え,このウオン高で,韓国企業は国際競争力を低下させた.韓国に進出していた日系企業も,その影響を受け,海外生産拠点の再移転をはじめた.コイルを生産していたスミダ電機は,その韓国子会社の倒産撤退方針を決め,従業員を解雇した.これに対して韓国労働者の反対闘争が展開され,同年12月,ソウルの日本人会事務局の占拠や,ハンストなどがおこなわれた.また,労組の代表団が来日し,親会社と直接交渉をおこなった.そうした運動の結果,90年6月8日,スミダ電機は謝罪し,解雇撤回,未払い賃金および退職金の支払いに応じ決着した.〔参〕季刊労働者の権利1990年10月号.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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