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ハンガリー,東独市民の西側出国承認[国]1989.9.10

ハンガリー,東独市民の西側出国承認[国]1989.9.10

   ハンガリーは,5月2日からオーストリアとの国境約250キロに設置していた鉄条網の撤去を開始した,このため,東独市民の中には,ハンガリー経由で西側に脱出する者が出た.しかし,ハンガリー政府はこれを阻止する措置をとらず,89年前半には,500人以上がこのルートで西ドイツへ脱出した.夏になると,東独からの難民の数は急増し,国境周辺などに多くの難民キャンプができた.増加する一方の難民を前にしてハンガリー政府は,難民条約尊重の立場から9月10日,東ドイツとの査証協定の効力を停止し,国内に滞在していた東ドイツ市民1万人以上の自由出国を認める措置に踏み切った.〔参〕三浦元博・山崎博康《東欧革命》1992.⇒1989[国]11.9.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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