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海部俊樹内閣[政]1989.8.9

海部俊樹内閣[政]1989.8.9

   宇野後継の自民党総裁選には,海部俊樹,林義郎,石原慎太郎の3代議士が出馬し,17年ぶりの投票で海部総裁が選出された.国会の首班指名では,48年以来41年ぶりに両院の結果が異なり,両院協議会を経て海部首相が決定した.海部政権は政治改革に積極的に取り組む姿勢を示し,90年2月の総選挙で安定多数確保に成功した.8月に始まった湾岸危機にあたっては,130億ドルに上る多国籍軍への資金提供,国連平和協力法案の提出,ペルシャ湾への自衛隊掃海艇の派遣などを行った.しかし,小選挙区比例代表並立制を盛り込んだ政治改革関連3法案は審議未了・廃案となった.海部首相は〈重大な決意〉を示して事態の打開を図ろうとしたが,竹下派の反対にあい,結局次期総裁選への出馬を断念した.〔参〕毎日新聞政治部《検証海部内閣》1992.⇒1991[政]1.24,1991[政]11.5.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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