89春闘[労]1989.4.6
89春闘[労]1989.4.6
総評最後の春闘となった.賃上げ要求では,連合が6~8%のガイドゾーンを設定し,規模別格差縮小の観点から初めて要求目標金額1万5000円を示した.統一労組懇は,3万円以上の要求を掲げた.また全体に時間短縮要求が,これまで以上に重視された.この日,金属労協への集中回答があったが,鉄鋼は時短分を賃金に換算して,ようやく前年を上回った.春闘妥結状況は,労働省調べで1万2747円,賃上げ率は5.17%となり,前年を2174円,0.74%上回った.しかし,規模別格差縮小はならなかった.〔参〕《日本労働年鑑》60集.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。