ミャンマー,1988年軍事クーデター[国]1988.9.18
ミャンマー,1988年軍事クーデター[国]1988.9.18
ミャンマー(ビルマ)では,62年にクーデターで政権を握ったネ・ウィン将軍らによる国軍の独裁体制の下にあった.この年,ラングーンを始め各地で民主化を求めるデモが続発し,7月にはネ・ウインら政府・党幹部が辞任するなど動揺が続いた.反政府勢力は,8月から9月にかけて全国で大規模なデモやゼネストを展開した.しかし,この日ソウ・マウン国防相らが実権を掌握,総選挙を約束すると同時に,国家法秩序回復評議会を発足させ,反政府運動の封じ込めをはかった.これに対し,アウン・サン・スーチー女史ら反政府派は,同月,国民民主連盟(NLD)を結成,90年5月の総選挙では圧勝した.しかし,回復評議会はNLDのスーチー書記長を自宅に軟禁し,選挙結果を無視して政権に居座り続けている.〔参〕田辺寿夫《ビルマ民主化運動》1989.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。