88春闘[労]1988.4.7
88春闘[労]1988.4.7
本春闘は,前年発足した民間連合では初の〈春季生活改善闘争〉であった.また,統一労組懇系と国労など連合に行かない非統一労組懇系の組合による88春闘連絡会も新たに加わった.賃上げ要求は,連合が春闘史上初めてのゾーン要求(6~7%程度)を設定した.景気が好転し,企業実績が良好であることも反映して,おおむね前年を1%程度上回る要求となった.この日,JCに一斉回答が出されたが,鉄鋼では2年ぶりにベアが復活した.前年に引く続き,第三次産業共闘への回答はJCを上回った.分割・民営化されたJRでは,各社ごとの格差回答となって注目された.民間賃上げ結果は,労働省調べで1万0573円,率で4.43%と前年の3.56%を上回った.〔参〕《日本労働年鑑》59集.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。