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原水禁世界大会分裂[社]1986.7.17

原水禁世界大会分裂[社]1986.7.17

   前年の世界大会開催にあたって,実行委員会をどのような団体・個人で構成するかをめぐって,原水協側と原水禁側で意見が対立し,議長役の市民団体の仲介で,さしあたり84年の19団体で実行委員会を発足させることになった(草の実会は辞退).この結果に強い不満をもった原水禁は,86年7月10日,〈従来の《世界大会実行委員会》を前提とし,その延長線上に《86世界大会》を構想する以上……その呼びかけに応えることができない〉との〈基本見解〉を発表した.これに対し,原水協は7月17日,このままでは〈世界大会の開催は不可能になる〉との声明を出し,日本平和委員会や科学者会議などと準備連絡会議を発足させた.7月22日には市民団体も別個の会議の開催を決め,77年の統一以来10年ぶりに,世界大会の統一開催は不可能になった.〔参〕日本共産党中央委員会出版局《新段階の原水禁運動》1986,反核研究会《亀裂》1986.⇒1977[社]5.19.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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