チェルノブイリ原発事故[国]1986.4.26
チェルノブイリ原発事故[国]1986.4.26
ソ連ウクライナ共和国の首都キエフ近郊のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で,無許可でタービン発電機の慣性回転を利用しての発電実験の最中に出力が下がり過ぎ,あわてて制御棒を抜いたところ出力が急上昇,原子炉が暴走,大量の蒸気が急激に発生して爆発,さらに水素爆発が起きた.このため炉心は大破し,原子炉建屋も破壊・炎上した.また,大量の放射性物質が放出され,2人が即死,消防士ら29人が放射線被曝などで死亡した.半径30km圏内の住民13万5000人が避難し,12万人が疎開した.さらに,放射能汚染はヨーロッパ,アジア地域に広がり,ソ連国外でも人体,農産物への影響が問題化した.世界各国で核開発を見直す動きがおき,イタリアなど8力国では原発20基の新・増設計画が延期された.〔参〕R.P.ゲイル,T.ハウザー《チェルノブイリ(上)》1988.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。