第三次産業等労組連絡会(通称:第三次産業共闘)[労]1986.2.12
第三次産業等労組連絡会(通称:第三次産業共闘)[労]1986.2.12
円高の影響で,これまで春闘をリードしてきた金属労協の苦戦が予想されたため,円高差益で好業績の電力,景気に左右されない私鉄,民営化し成長産業でもあるNTTの3単産書記長が連絡を取ったのが結成の契機である.発足総会には,全電通,私鉄総連,電力労連,ゼンセン同盟,食品労連など23単産(176万人)の代表が参加した.この共闘参加組合の賃上げは,鉄鋼相場を上回り,春闘相場引上げに一定の役割を果たした.しかし,鉄鋼が春闘相場の大枠を規定する事態の打破には至らず,89春闘での7単産会議設置にともない解散した.〔参〕大原社研編《〃連合時代〃の労働運動》1992.⇒1986[労]4.9,1987[労]4.8,1988[労]4.7.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。