三光汽船倒産[経]1985.8.13
三光汽船倒産[経]1985.8.13
三光汽船は実質1兆円余の戦後最大の債務をかかえて倒産した.同社は,タンカーの大量建造とその転売など投機色の強い商法で急成長したが,石油危機によるタンカー不況で逆に債務を累積させた.倒産直前,事実上のオーナー河本敏夫は自派の山下運輸相とともに金融支援の強化を働きかけたが,失敗した.河本は〈社会的責任〉を取って特命相を辞任し,政界にも波紋を投げた.〔参〕エコノミスト1985年9月3日号
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。