中間労働市場[経]1984.10.19
中間労働市場[経]1984.10.19
外部労働市場と内部労働市場の中間に当たる労働市場のこと.ME化などの新技術導入時に高度の技術や技能をもつ労働者が集中的に必要とされ,教育訓練が時間的・コスト的に間に合わないこと,他方,労働者の側でも特定の職場に固執せず,専門知識や能力を生かしたいとの要求も強まっていることなどの事情から,このような中間領域の労働力需給システムが必要になると主張された.(1)人材派遣業を改善したもの,(2)技能工の短期雇用需要に応ずるもの,(3)元の企業に属したままの労働者を一時的に他企業へ応援に出すものなどが考えられている.〔参〕《日本労働年鑑》56集.伊丹敬之・松永有介〈中間労働市場論〉(日本労働協会雑誌1985年5月号).
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。