家永訴訟第3次提訴[文]1984.1.19
家永訴訟第3次提訴[文]1984.1.19
教科書検定制度の違憲性を主張して,18年間の教科書裁判を続けてきた家永三郎元東京教育大教授は,この日〈80年代検定〉を対象に国に200万円の損害賠償を求める第3次教科書裁判を東京地裁に提訴し,高校用教科書《新日本史》の〈侵略〉〈南京大虐殺〉等に関する記述に対する文部省の修正・改善意見等は違憲・違法と主張した.’89年10月3日の東京地裁判決,’93年10月20日の東京高裁ともに検定制度は合憲としたうえで,南京大虐殺の記述など一部に裁量権逸脱ありとして国側に損害賠償を命じた.国側は上告せず,判決は確定.〔参〕小林和〈第3次家永訴訟の意味〉(文化評論1984年4月号).⇒1974[政]7.16.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。