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ロッキード事件丸紅ルート判決[政]1983.10.12

ロッキード事件丸紅ルート判決[政]1983.10.12

   ロッキード事件丸紅ルートの公判で東京地裁刑事1部の岡田光了裁判長は,田中に対して〈懲役4年・追徴金5億円〉の実刑判決を下した.榎本敏夫は懲役1年・執行猶予3年,桧山は懲役2年6月,伊藤は懲役2年のそれぞれ実刑,大久保は懲役2年・執行猶予4年であった.田中の罪名は論告どおりの受託収賄罪と外為法違反で,判決理由は検察側の主張をすべて認めるものだったが,量刑は求刑より1年少なくなっていた.それは,(1)収賄は田中側が最初に要求したものではない,(2)全日空のトライスター採用によって危険や実害を与えたわけではない,(3)国会議員・閣僚・首相として国政に功績があったなどの理由からだった.しかし,田中は,直ちに控訴するとともに,12日の夕方,〈判決はきわめて遺感である.……今後とも不退転の決意で闘い抜く〉との〈所感〉を発表した.〔参〕中央公論1983年11月臨時増刊号.⇒1976[政]7.27.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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