82春闘[労]1982.4.8
82春闘[労]1982.4.8
貿易摩擦の激化,内需停滞下,労働戦線再編絡みのなかで展開された春闘.労働4団体の賃上げ要求基準は1万7千円,9%とされたが,総評・新産別の2万円,10%基準が別に提示され,事実上2つの基準が存在した.取り組みでは,統一労組懇独自の春闘行動が前年以上に強められた.4月8日の金属労協回答は鉄鋼6.36%で,電機・自動車は7%をクリアーした.13日からのストを背景に私鉄は12日,賃上げ1万4500円で解決した.公労協も14日,民間準拠が確約され解決に向かった.民間の多くが4月第3週に集中し,前年実績をめぐる攻防が行われた.結果は労働省調べで,民間1万3613円,7.01%と前年を下回った.〔参〕《日本労働年鑑》53集.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。