クロロキン薬害訴訟判決[政]1982.2.1
クロロキン薬害訴訟判決[政]1982.2.1
腎疾患などの治療薬クロロキン製剤を服用したため網膜症に罹患した原告ら患者88人の提起したクロロキン薬害訴訟に対して,東京地裁は266人に28億8600万円の賠償支払いを命ずる判決を言渡した.判決では,クロロキン製剤を製造販売した製薬会社6社,必要な措置を講ずることを怠った国,クロロキン製剤を投与した医師の過失責任はそれぞれ認められたが,故意責任や制裁的慰謝料などは認められなかった.結局,’88年6月,原告と製薬会社は,総額70億円を支払うことで和解した.〔参〕判例時報1044号.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。